ああ……。
うん……。
うん……。
え、なにそのテンション……。
ひどくない……?
ひどくない……?
いや、森のクマさんっていう単語を聞いたら気が抜けちゃって……。
てっきり怖い話系かと思ったのに……。
てっきり怖い話系かと思ったのに……。
いや、怖い系の話だよ。
実は森のクマさんの原曲はかなり怖い歌だったって知ってた?
実は森のクマさんの原曲はかなり怖い歌だったって知ってた?
えっ……、なにそれ……。
実は森のクマさんは日本語だとクマと少女がキャッキャウフフしている歌だけど原曲は生きるか死ぬかの話なのさ!
キャッキャウフフって……。
しかもクマには壮絶な最後が待っていたりする……。
それじゃさっそく紹介していきまっす!
歌詞に疑問が残る日本の「森のクマさん」
まずは日本の森のクマさんのおさらいからしていこう。
ちなみにマキエは全部歌える?
ちなみにマキエは全部歌える?
えーっと……。
……。
……。
あれ?一番は頭の中でスラスラ流れるけど2番の出だしってどうだったっけ……。
君は子供の頃の輝きを失ってしまいました。
そういうのはいいから。
日本語の森のクマさんの歌詞は
ある日 森のなか
クマさんに 出会った
花咲く 森の道
クマさんに 出会ったクマさんの いうことにゃ
お嬢(じょう)さん おにげなさい
スタコラ サッササノサ
スタコラ サッササノサところが クマさんが
あとから ついてくる
トコトコ トコトコと
トコトコ トコトコとお嬢さん お待ちなさい
ちょっと 落とし物
白い 貝がらの
ちいさな イヤリングあら クマさん ありがとう
お礼に 歌いましょう
ラララ ラララララ
ラララ ラララララ
だね。
あー!はいはい!
そういえば、クマがあとから追いかけてくるんだったわね。
そういえば、クマがあとから追いかけてくるんだったわね。
まぁこれでもかっていうぐらい子供向けのかわいらしい歌詞よね。
これが原曲だと怖いって言うの?
これが原曲だと怖いって言うの?
そう。
ところで、この歌詞に違和感を感じない?
ところで、この歌詞に違和感を感じない?
ん?別に何も?
マキエは何故、クマが逃げるように警告しているのか不思議に思わない?
……。
そういえばそうね。
でも「森は危ないよー」って言っているんじゃないの?
そういえばそうね。
でも「森は危ないよー」って言っているんじゃないの?
あー、まぁそういう解釈なら辻褄は合うね。
でも、実はそこの部分だけが原曲に通りだったから辻褄が合わなくなったんだよ。
でも、実はそこの部分だけが原曲に通りだったから辻褄が合わなくなったんだよ。
原曲では本気で襲いに来ている「森のクマさん」
それじゃ次は原曲の方だけど、原曲のタイトルは「The Other Day, I Met a Bear」っていうんだ。
「ある日、私はクマに出会った」って感じ?
まぁそんな感じ。
で、歌詞の方なんだけど、1番から順番に訳をつけて紹介していくよ。
で、歌詞の方なんだけど、1番から順番に訳をつけて紹介していくよ。
The other day, I met a bear,
A great big bear, a way up there.
He looked at me, I looked at him,
He sized up me, I sized up him.
(ある日、ボクはクマに出会ったんだ)
(かなり大きなクマと道の途中でね)
(クマはボクを見て、ボクはクマを見たんだ)
(クマはボクを見定めて、ボクはクマを見定めた)
A great big bear, a way up there.
He looked at me, I looked at him,
He sized up me, I sized up him.
(ある日、ボクはクマに出会ったんだ)
(かなり大きなクマと道の途中でね)
(クマはボクを見て、ボクはクマを見たんだ)
(クマはボクを見定めて、ボクはクマを見定めた)
まぁ普通ね。
まぁここは日本とそう大差ないよね。
でも、次からがちょっと「あれ……?」って思い始めるよ。
でも、次からがちょっと「あれ……?」って思い始めるよ。
He says to me, “Why don’t you run?”
“‘Cause I can see, you have no gun.”
I say to him, “That’s a good idea.”
“Now let’s get going, get me out of here!”
(クマはボクに言ったのさ「逃げなくていいのか?」)
(「見たところ、お前は銃を持ってないだろ?」ってね)
(ボクはクマに言ったんだ「そりゃいいアイデアだ」)
(「さっそくここから逃げるとしよう!」ってね)
“‘Cause I can see, you have no gun.”
I say to him, “That’s a good idea.”
“Now let’s get going, get me out of here!”
(クマはボクに言ったのさ「逃げなくていいのか?」)
(「見たところ、お前は銃を持ってないだろ?」ってね)
(ボクはクマに言ったんだ「そりゃいいアイデアだ」)
(「さっそくここから逃げるとしよう!」ってね)
え……?
実は原曲でもクマから逃げるように諭されるんだけど、その理由は「銃を持っていなかったから」なんだ。
つまり、銃を持ってない人間なら襲っても勝てるって思われてる事よね……。
そう。
「ヘーイ!ボーイ!早く逃げたほうがいいぜ!」
「なんたってお前は銃を持っていないし、俺が今からお前を襲うんだからな!HAHAHAHA!」
って感じ?
「ヘーイ!ボーイ!早く逃げたほうがいいぜ!」
「なんたってお前は銃を持っていないし、俺が今からお前を襲うんだからな!HAHAHAHA!」
って感じ?
意訳しすぎでしょ……。
なによそのノリ……。
なによそのノリ……。
それはおいといて次でーす。
I began to run, away from there,
But right behind me was that bear.
And on the path ahead of me,
I saw a tree, Oh glory be.
I began to run, away from there,
But right behind me was that bear.
And on the path ahead of me,
I saw a tree, Oh glory be.
(僕は走って逃げ出したんだ)
(でもすぐ後ろにはあのクマが迫ってきてる)
(そしてボクが逃げている道の先には木があった)
(これはありがたい)
次は逃げている最中のシーン。
ここは普通だね。
ここは普通だね。
そうね。
でも、すぐ後ろにクマが迫ってきてるって当たりはちょっと怖いわね……。
でも、すぐ後ろにクマが迫ってきてるって当たりはちょっと怖いわね……。
そしてクライマックス。
The lowest branch was ten feet up,
I’d have to jump and trust to luck.
And so I jumped into the air,
But that branch away up there.
(一番低い枝でも10フィートある)
(ボクはジャンプしたんだ。運に任せてね)
(そしたら体は宙を舞ったけど)
(枝までは届かなかったんだ)
The lowest branch was ten feet up,
I’d have to jump and trust to luck.
And so I jumped into the air,
But that branch away up there.
(一番低い枝でも10フィートある)
(ボクはジャンプしたんだ。運に任せてね)
(そしたら体は宙を舞ったけど)
(枝までは届かなかったんだ)
クマから逃げつつ運に任せて大ジャンプするも届かない!
運に任せるんだ……。
そして結末。
Now don’t you fret, and don’t you frown,
I caught that branch on the way back down.
That’s all there is, there aren’t no more,
Unless I meet that bear once more
(でも、眉をひそめて心配しないで)
(なんとか枝をつかむことができたんだ)
(これで全部さ、これ以上は何もないよ)
(クマにもう一度出会わないかぎりね)
Now don’t you fret, and don’t you frown,
I caught that branch on the way back down.
That’s all there is, there aren’t no more,
Unless I meet that bear once more
(でも、眉をひそめて心配しないで)
(なんとか枝をつかむことができたんだ)
(これで全部さ、これ以上は何もないよ)
(クマにもう一度出会わないかぎりね)
実は他の枝を掴むことができて無事生還って感じかな。
まぁ、クマが本気で襲いに来てるってのはなんとなくわかったわ。
確かにある意味怖いわね。
確かにある意味怖いわね。
そしてもうちょっと続きがあるんだよ。
And so I met that bear once more
He’s just a rug on my living room floor
And so I met that bear once more.
He’s just a rug on my living room floor.
(そして、もう一度クマに会う事があったんだ)
(クマは今は僕の家のリビングの敷物になっているよ)
(そして、もう一度クマに会う事があったんだ)
(クマは今は僕の家のリビングの敷物になっているよ)
He’s just a rug on my living room floor
And so I met that bear once more.
He’s just a rug on my living room floor.
(そして、もう一度クマに会う事があったんだ)
(クマは今は僕の家のリビングの敷物になっているよ)
(そして、もう一度クマに会う事があったんだ)
(クマは今は僕の家のリビングの敷物になっているよ)
え……。敷物……?
うん。
たぶん“2回目に会った時のボク”は銃を持ってたんだろうね……。
たぶん“2回目に会った時のボク”は銃を持ってたんだろうね……。
え、マジで?
この歌詞マジなの?
子供相手の歌がこんな歌詞でいいの……?
この歌詞マジなの?
子供相手の歌がこんな歌詞でいいの……?
本当にクマは敷物になったのか?
それじゃ最後にネタ晴らしでーす。
ああ、よかった。
デマだったのね。
デマだったのね。
いや、デマじゃないよ。
実は森のクマさんの原曲である「The Other Day, I Met a Bear」はもともとアメリカで生まれた童謡なんだけど、種類が滅茶苦茶が多いんだよ。
実は森のクマさんの原曲である「The Other Day, I Met a Bear」はもともとアメリカで生まれた童謡なんだけど、種類が滅茶苦茶が多いんだよ。
替え歌っていうこと?
いや、替え歌じゃなくて歌詞の種類が本当にたくさんあるんだ。
つまり時代や地域によって歌詞が違うの。
つまり時代や地域によって歌詞が違うの。
だからクマが敷物になるパターンの森のクマさんも存在するって事さ。
ちなみにクマが敷物になるパターンで有名なのは「Barenaked Ladies」っていうバンドが歌う「The Other Day I Met a Bear」だね。
これがCDのジャケット。
これがCDのジャケット。
ちなみに金髪でボインのおねーちゃんが歌ってくれてるのかと思いきや、歌ってるのは4人組のおっさん達でした……。
騙された……。騙された……。
なに一人でブツブツ言ってんのよ……。
だって、こんなジャケットでバンド名にレディーズってついてたら誰もが
「美人でボインの金髪おねーさんが歌ってくれる森のクマさん」
って勘違いするでしょ!?
ジャケット詐欺にもほどがある……。
「美人でボインの金髪おねーさんが歌ってくれる森のクマさん」
って勘違いするでしょ!?
ジャケット詐欺にもほどがある……。
論点ずれてきてるわよ……。
まとめ
以上がBarenaked Ladiesはオッサン四人組のバンドだったっていう話でした……。
どうでしたか……。
どうでしたか……。
違うでしょ。
でもまぁ以外だったわね。
日本はメルヘン満開の曲なのに原曲は結構スリリング系の曲だったのね。
日本はメルヘン満開の曲なのに原曲は結構スリリング系の曲だったのね。
そだね。
最後にクマが敷物になってるってのも、ある意味アメリカンジョークが聞いてるよね。
最後にクマが敷物になってるってのも、ある意味アメリカンジョークが聞いてるよね。
ジョークなのかしら……。
ちなみにクマは時速60㎞で走るし爪が鋭い分、木登りも得意だから逃げても無駄らしいよ。
実は語り手は本当は死んでいた説!?
無理やり怖い話を捏造しないように……。
それも誰もが一度は聞いたことがある「森のクマさん」についてでっす!