

え?
なにどういうこと……?
なにどういうこと……?

そのままの意味だよ。
日本の結婚式ってたいていの場合「神前式」か「チャペル」かのどっちかでしょ?
日本の結婚式ってたいていの場合「神前式」か「チャペル」かのどっちかでしょ?

まぁそうよね。

で、もしチャペルを選んだ場合って神父(牧師)が
「汝、いかなる時も永遠の愛も誓い合いますか?」
とか取り仕切ってくれるでしょ?
「汝、いかなる時も永遠の愛も誓い合いますか?」
とか取り仕切ってくれるでしょ?

うん。

でもあの神父(牧師)さんは殆どの場合が偽物。
実は神父や牧師のコスプレしたバイトのおっさんなんだよ……。
実は神父や牧師のコスプレしたバイトのおっさんなんだよ……。

え……。
それじゃ何。
ただのコスプレしたおっさんに愛を誓いあってるって事?
それじゃ何。
ただのコスプレしたおっさんに愛を誓いあってるって事?

そういうことになるね。
それじゃさっそく紹介してきまっす。
それじゃさっそく紹介してきまっす。
そもそも「チャペル」って何?

まず根本的な所から説明していこうと思うんだけど、マキエって「チャペル」って何か知ってる?

ん?
さっきアンタが言ってたじゃない。
キリスト教式の結婚式の事じゃないの?
さっきアンタが言ってたじゃない。
キリスト教式の結婚式の事じゃないの?

ブー。ハズレ。
実はチャペルってのは教会以外の所に設置されたキリスト教の礼拝堂の事を言うんだよ。
キリスト教の宗教学校とかホテル、空港、病院とかに併設された礼拝堂の事だね。
実はチャペルってのは教会以外の所に設置されたキリスト教の礼拝堂の事を言うんだよ。
キリスト教の宗教学校とかホテル、空港、病院とかに併設された礼拝堂の事だね。

ああ、チャペルってたいていホテルに備え付けの教会っぽいとこで行うわよね。
あの教会っぽい建物って礼拝堂だったんだ。
あの教会っぽい建物って礼拝堂だったんだ。

そういう事。
しかもチャペルはプロテスタント教会の事を指す単語だから神父は絶対に来ることが無いんだよ。
しかもチャペルはプロテスタント教会の事を指す単語だから神父は絶対に来ることが無いんだよ。

ん?
神父は来ないってどういう事?
神父は来ないってどういう事?

神父と牧師って決定的な違いがあるって知らないでしょ。

え……。
神父と牧師って別物なの……?
神父と牧師って別物なの……?

キリスト教は大きく分けると「カトリック」と「プロテスタント」の二つに分けれるけど、神父はカトリックの聖職者。
一方で牧師はプロテスアントの教職者の事を言うんだ。
一方で牧師はプロテスアントの教職者の事を言うんだ。

つまり同じキリスト教だけど派閥の違うライバルの施設に神父が出向くわけがないんだよ。

へー。なるほどねー。

それと神父がチャペルに来ない理由がもう一つあるんだ。
実はキリスト教のカトリックとプロテスタントでは結婚の概念が根本的に違うんだよ。
実はキリスト教のカトリックとプロテスタントでは結婚の概念が根本的に違うんだよ。

結婚の概念?
結婚は宗教儀式?それともただのイベント?

結婚ってそもそも突き詰めれば男女間での契約になると思うんだけど、実際はカトリック教では結婚っていうのはれっきとした宗教儀式なんだよ。

あ、そうなんだ。

逆に言うとれっきとした神聖な宗教儀式の一つだからカトリック教では教会や聖堂以外では絶対に行わないんだ。

へー。なるほどね。
じゃぁプロテスタントは?
じゃぁプロテスタントは?

プロテスタントは実は結婚を宗教儀式として捉えてなかったりします。

え……。

宗教儀式として捉えてないっていうのは大袈裟かもしれないけど、実際に結婚に対して制限や縛りがなくて牧師が自由に行えるって感じかな。

むぅ……。
宗教儀式でもないのに牧師を通じて神に誓うって変な話ね。
宗教儀式でもないのに牧師を通じて神に誓うって変な話ね。

段々と矛盾に気付いてきたでしょ?
牧師としてアルバイトが雇用される理由。

カトリック教の人たちがチャペルに来ないのはわかったわ。
でも、それが牧師の人がアルバイトだって言う理屈にはつながらないと思うんだけど。
でも、それが牧師の人がアルバイトだって言う理屈にはつながらないと思うんだけど。

それじゃアルバイトが雇用される件だけど、結婚式ってたいていの場合祝日か日曜日といった休日に開催されるでしょ?

確かに色んな人に参加してもらおうと思ったらそうなるわよね。
私もせっかくの休みが友達の結婚式で潰されるとイラッっと来るし。
私もせっかくの休みが友達の結婚式で潰されるとイラッっと来るし。

そこは素直に喜んであげてよ……。

大体、勝手に招待しといて私の貴重な諭吉さんを奪っていくなんて信じられない……。

返ってくるあても無いもんね。

あ?

おっと……。
話を戻すけど本物の牧師達は日曜日には教会で礼拝を行なわないといけないし、土曜日はその準備で追われていてとてもじゃないけど2人の結婚式のためだけに自分の教会をほっぽり出すことができないんだよ。
話を戻すけど本物の牧師達は日曜日には教会で礼拝を行なわないといけないし、土曜日はその準備で追われていてとてもじゃないけど2人の結婚式のためだけに自分の教会をほっぽり出すことができないんだよ。

ああ……。
なるほど……。
なるほど……。

もちろん自分の教会を持たないフリーの牧師や元牧師の人たちもいるけど、形式上では冠婚葬祭業者やチャペル併設のホテルに雇用されている人たちになるから厳密に言うと牧師じゃない。

つまりただのプロテスタント教のおっさんってなるわけか……。

極論だけどそういう事。

でもプロテスタント教の関係者ならまだいいほうで、実際は教会とは一切まったく関係のない人物が牧師の格好をしてるだけっていうパターンが一番多いんだよ。

例えば?

んー。
一番多いのが日本で英語を教えてる外国人教師だったっていうパターンかな。
一番多いのが日本で英語を教えてる外国人教師だったっていうパターンかな。

英語と外見を活かしたちょっとしたお小遣い稼ぎって感じか……。

そういう事だね。
キリスト教でもないのにキリスト教の結婚式を真似しようとした日本人が生んだ実態って感じかな。
一般的に冠婚葬祭を取り仕切ってる業者にキリスト教式の結婚式を頼んだ場合は間違いなくアルバイトのオッサンが牧師として現れると思ったほうがいいね。
キリスト教でもないのにキリスト教の結婚式を真似しようとした日本人が生んだ実態って感じかな。
一般的に冠婚葬祭を取り仕切ってる業者にキリスト教式の結婚式を頼んだ場合は間違いなくアルバイトのオッサンが牧師として現れると思ったほうがいいね。

それがどうしても嫌なら業者に事前に確認しておくことをお勧めしとくよ。

でもまぁ私はドレスが着たいだけだし、それっぽい所でそれっぽい感じで式を挙げれたらそれでいいわ。

形が重視の日本人っぽい考え方だなぁ……。
それも「結婚式に登場する神父(牧師)はただのコスプレしたバイトのオッサンだった」という衝撃的な事実についてでっす!