童謡「大きな古時計」の幻の続編!大時計は売られて解体されて暖炉の薪に!?

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ぐっさん
今回のテーマは前回に引き続き「大きな古時計」!
それも「童謡の大きな古時計には続編があって、その続編では大時計がとんでもない事になっている」という事について迫りたいとおもいまっす!
ぐっさん
大きな古時計の誕生のミステリーや前回の話についてはこっちの記事を読んでくださいねー。

実在した「大きな古時計」と秘められた謎!持ち主の死と共に動かなくなったのは本当だった?

2017.09.10
マキエ
そういえば前回、大きな古時計について紹介している時の最後に不吉な事をいってたわよね……。
大きな古時計には続編があって、その続編では解体されて薪にされるとか……。
ぐっさん
そうそう。それそれ。
今回はそんな信じられない続編について紹介しようかなって
マキエ
その話、本当なの……?
ぐっさん
それは聞いてからのお楽しみ!
それじゃさっそく紹介していきまっす!

「続編・大きな古時計」の信じられない歌詞とは

ぐっさん
まずは続編の歌詞を紹介する前に従来の大きな古時計についておさらいしとこう。
大きな古時計のストーリーを超簡単に説明すると
①おじいさんが生まれた日に買ってきた
②100年休まずに動き続け、おじいさんと共に生きてきた。
③でも、おじいさんが亡くなった時に鐘が鳴って動かなくなった。
って感じでしょ?
マキエ
なんか三行にされると感動が薄れるけど、だいたいそんな感じね。
ぐっさん
ちなみにこの歌は「孫」の視点で歌われてるんだけど、続編も「孫の視点」で歌われているんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
そしてその続編の内容を要約すると
①久しぶりにおじいさんの家に行くと知らない奴が持ち主になっていた
②しかもおじいさんの大時計は時代遅れで邪魔で役立たずと馬鹿にされている。
③その結果、時計職人に売り払われバラバラに解体された。
④残ったマホガニー材のケースは暖炉の薪にされた。
っていう内容。
マキエ
なんかとんでもない思い出ブレイカーね……。
ぐっさん
だよね。
続編がなかったら美談で終わったんだけど、なんかこの続編のせいでモヤッっとした気持ちが残るよね……。
マキエ
いったい誰がそんな不謹慎な歌を作ったのよ……。
どうせ大きな古時計の人気に便乗したんじゃないの……?
ぐっさん
んー。人気に便乗するもなにも、続編を作ったのは大きな古時計を作詞作曲した「ヘンリー・クレイ・ワーク」本人だよ……。
マキエ
ええっ……

ヘンリー・ワーク作・「Sequel to “Grandfather’s Clock”」

ぐっさん
それじゃネタ晴らしに入っていくけど、この続編は本当に存在していて、その曲名は「Sequel to “Grandfather’s Clock”」。
直訳すると「大きな古時計の続編」って感じかな。
マキエ
日本版は?
ぐっさん
日本版は無いよ。
原作ですらヒットしなかったから当然日本語版は作られてない。
マキエ
あ、ヒットしなかったんだ。
ぐっさん
一時期、大ヒット曲の続編がでたってことで話題にはなったみたいだけど歌詞が歌詞だったから人気にはならなかったみたいだね……。
ぐっさん
ちなみにその歌詞はこちら。

1.
Once again have I roamed
thro’ the old-fashioned house,
Where my grandfather spent his ninety years.
There are strangers in charge,
and the change they have wrought
Oh! it saddens me, even to tears.

1、
もう一度あの古めかしい家の中をぶらついてみたんだ
私のおじいさんが90年間過ごしたあの古びた家さ
そしたら何か知らない奴が管理していて、
そいつらが変えてしまったことといったらもう
悲しくなって涙さえ出そうになったよ

Dear old clock! when they found
you were speechless from grief,
Then they went and swapped you off, case and all.

愛しい古時計よ!
おじいさんを失くした悲しみに暮れるお前を
やつらは何もかもすべて売り払ってしまうつもりなんだ

For that vain, stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick),
For that vain, stuck-up thing on the wall.

Chorus
Grandfather sleeps in his grave;
Strange steps resound in the hall!

<コーラス>
墓の中で眠るおじいさん
広間で鳴り響く変な足音

And there’s that vain, stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick),
There’s that vain, stuck-up thing on the wall.

素っ気なくお高くとまった妙な奴
新しい時計が壁に掛かっている

2.
While we talked of the old clock they all ran it down.
Tho’ they claimed that it couldn’t be made to run.

It was useless they said– it was quite out of style;
Built, no doubt, just about the year One.

And the words echoed round, with a faint, mocking sound,
As if some one gave assent to it all;


古時計について話している間中ずっと
やつら全員が時計をけなしていた
その古時計は役立たずで時代遅れ
疑う余地なく古臭い時計だと
バカにするような奴らの失礼な言葉
まるで皆がそう思っているかのように

3.
From the clock-peddler’s cart in the junk-shop it went,
Where its cog-wheels were sundered one be one;

And the brass-founder joked as they writhed in the flames–
“Melt’em up,” says he; “then they will run.”

There is grief in my heart, there are tears in my eyes.
Yet indignantly the sight I recall

Of that vain, stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick),
For that vain, stuck-up thing on the wall.

Repeat Chorus


おじいさんの古時計は
時計商人の荷車に乗せられた
がらくた屋に持ち込まれ
歯車ひとつひとつバラバラに解体された
「炎の中でまるで悶え苦しんでいるようだった」
真鍮の鋳物師が冗談を言っていた
「溶けてしまえば動くようになるさ」
彼は続けた
胸の内には深い悲しみ、瞳には涙
見た目は憤然としていたように見えただろうけど

4.
“An extremely hard case!” said the junk-dealer’s wife,
As she carried it for kindling wood and sighed–

That mahogany case, with its quaint, figured face,
Which so long was my grandfather’s pride.

“There is hope for the small; there’s a change for us all;
For the mighty ones of Time, they must fall!”

Says that vain, stuck-up thing
(tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick, tick),
Says that vain, stuck-up thing on the wall.

Repeat Chorus


「なんて堅いケースなの!」
ガラクタ商人の妻が言った
焚き付け用の木材にするために
彼女がケースを運んでいったんだ
優美な装飾を施されたマホガニーのケースは
長い間私の祖父の誇りでもあった
小型の新しい時計には希望があり
私達に変化をもたらしている
強大な時の流れには逆らえないということか

ぐっさん
これが大きな古時計の続編の歌詞。
マキエ
う……うーん……。
なんか知らなきゃよかったって感じの話ね。
ぐっさん
まぁね。
作者的には無情な時の流れを表現したかったんだろうけどね。
マキエ
っていうか、孫が事あるごとに感傷に浸ってるけど
マキエ
「悲しいならお前(孫)が引き取るなり買い取るなりしなさいよ!」
マキエ
って感じたのは私だけ?
ぐっさん
でもさー。たとえば亡くなったマキエのおじいちゃんが使ってたデカいタンスがあったとして
マキエ
うん
ぐっさん
「このタンスが邪魔になったから捨てようと思うけど要る?」って聞かれたらどうする。
マキエ
捨てるのは悲しいけど私はいらないわね。
ぐっさん
この孫もそういう気持ちだったんじゃない?
マキエ
う……うーん……。
そうなのかしら……。
マキエ
それにしても全体的に釈然としない話だったわね……。
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2 件のコメント

  • 中途半端な思い出の品って確かに処分に困りますよね。
    特にそれが大きい物なら尚更……。
    丁度私も祖母が使っていた桐ダンスの処分に困っています。
    良い物ではあるのですが、今風の家には合わないし重いし……。

    • わんにょすさんこんばんわ!コメントありがとうございます!
      確かに思い出の品は処分に困りますよね。
      長く使いたい半面、時代にあって無かったりパーツがなくて修理ができなかったり色々な問題がでてきます。
      もしかしたら、歌に出てくる孫もそんな「捨てて欲しくないけど自分で使うのはちょっと……」っていう感じだったのかもしれませんね。

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