料理とコメディアンの守護聖人……?
守護聖人ってそんなに幅広いの?
守護聖人ってそんなに幅広いの?
あれ?知らない?
守護聖人ってかなり色んなものがあるんだよ。
むしろ料理やコメディアンなんて守護聖人なんて一般的な部類だよ。
守護聖人ってかなり色んなものがあるんだよ。
むしろ料理やコメディアンなんて守護聖人なんて一般的な部類だよ。
え、コメディアンですら一般的なの……?
他はどんな守護聖人がいるの……?
他はどんな守護聖人がいるの……?
んー。
変わり種でいうなら「インターネット利用者およびプログラマーの守護聖人」とか「通信事業の守護聖人」とか。
変わり種でいうなら「インターネット利用者およびプログラマーの守護聖人」とか「通信事業の守護聖人」とか。
なにそれ……。
ちなみに通信事業の守護聖人は誰もが一度は聞いたことがある「大天使ガブリエル」。
「神のことばを伝える天使」だから通信事業の守護聖人なんだって。
「神のことばを伝える天使」だから通信事業の守護聖人なんだって。
なんか守護聖人っていう概念が崩壊しはじめたんだけど……。
まぁいいわ。
で、今回の料理の守護聖人の話はどんな話なの?
で、今回の料理の守護聖人の話はどんな話なの?
おっと、そうだった。
実は聖人認定されるにはキリスト教でかつ偉業を成し遂げる必要があるんだけど、その料理の守護聖人であるラウレンテイウスは“両面をこんがり焼きあげられた”っていう伝説があるんだ。
実は聖人認定されるにはキリスト教でかつ偉業を成し遂げる必要があるんだけど、その料理の守護聖人であるラウレンテイウスは“両面をこんがり焼きあげられた”っていう伝説があるんだ。
……え?
日焼けサロン的な……?
日焼けサロン的な……?
いや……。
もっと生死にかかわる的な……。
もっと生死にかかわる的な……。
ご飯前には聞かないほうがいい系の話なのかしら……?
それじゃさっそく紹介していきまっす!
キリスト教の守護聖人の仕組み
ラウレンテイウスの話をする前に、まずはキリスト教の守護聖人の仕組みについて簡単に紹介したいとおもいまっす。
いや、そんなのいいから両面を焼かれたって話を先にしてよ。
気になってるんだから。
気になってるんだから。
まぁまぁ、ちょっとは付き合ってよ。
実はキリスト教では職業全てに守護聖人が存在しています。
実はキリスト教では職業全てに守護聖人が存在しています。
あ、そうなの?
まぁ簡単にいうと
「全ての職業は偉大なキリストの信者が守護している」
っていう思想というか考え方だね。
「全ての職業は偉大なキリストの信者が守護している」
っていう思想というか考え方だね。
ふーん。
つまり「あなたの仕事はキリスト教の守護聖人が守っていますよ」っていう布教の一環って感じかしら。
つまり「あなたの仕事はキリスト教の守護聖人が守っていますよ」っていう布教の一環って感じかしら。
身も蓋も無い言い方をするならそんな感じかな……。
ちなみに守護聖人はキリスト教によって聖人認定された人物から選ばれるんだけど、選ばれるのはその職業にゆかりのある聖人なんだ。
漁師の場合だとキリストの従者で元漁師の「アンデレ」、軍人や軍隊は庶民を引き連れて戦った「ジャンヌ・ダルク」とかだね。
漁師の場合だとキリストの従者で元漁師の「アンデレ」、軍人や軍隊は庶民を引き連れて戦った「ジャンヌ・ダルク」とかだね。
へー!
ジャンヌ・ダルクも守護聖人だったんだ!
ジャンヌ・ダルクも守護聖人だったんだ!
え、でも今回は「コメディアン」と「料理」の守護聖人なのよね?
この二つにゆかりがあるってどんな人物なの?
「コメディアン」と「料理」って聞くと熱々のおでんを食べさせられるダチョウ俱楽部が頭をよぎったんだけど。
この二つにゆかりがあるってどんな人物なの?
「コメディアン」と「料理」って聞くと熱々のおでんを食べさせられるダチョウ俱楽部が頭をよぎったんだけど。
なにそれ……。
めっちゃピッタリやん……。
めっちゃピッタリやん……。
いや、関心してないでそろそろラウレンティウスの話をしなさいよ……。
料理とコメディアンの守護聖人「ラウレンティウス」
それじゃ前置きが長くなったけど今回の本題のラウレンティウスについて紹介したいとおもいまっす。
ラウレンティウスは西暦250年頃にスペインでローマ教皇の一人である「シクストゥス2世」の執事として働いていた人物なんだ。
ラウレンティウスは西暦250年頃にスペインでローマ教皇の一人である「シクストゥス2世」の執事として働いていた人物なんだ。
へー。
お偉いさんじゃん。
お偉いさんじゃん。
ただ、その頃のスペインはキリスト教の信仰は禁止されていてシクストゥス2世は処刑され、ラウレンティウスも逮捕されてしまう。
そして逮捕されたときにローマ皇帝から教会の財産を提出するように命令されたんだ。
そして逮捕されたときにローマ皇帝から教会の財産を提出するように命令されたんだ。
ふんふん。
その時にラウレンテイウスは貧しい人々や病人や怪我人を引き連れて
「この者たちこそが教会の財産である」
と主張したんだって。
「この者たちこそが教会の財産である」
と主張したんだって。
なかなかカッコいいわね。
でもまぁその結果、鉄格子の上で火あぶりにされる事になるんだけどね……。
おーう……。
しかもなんか料理と関係しそうな火あぶりっていう単語が出てきたけど……?
しかもなんか料理と関係しそうな火あぶりっていう単語が出てきたけど……?
そう。
そしてこの火あぶりの刑の執行中の出来事がラウレンティウスを料理とコメディアンの守護聖人にしたといわれているんだ。
そしてこの火あぶりの刑の執行中の出来事がラウレンティウスを料理とコメディアンの守護聖人にしたといわれているんだ。
ちゃんと両面を焼くように指示を出したラウレンティウス
ラウレンティウスが火あぶりの刑に処されたのは258年8月10日。
具体的な処刑方法は熱した鉄格子の上で直接、火あぶりにするという方法……。
具体的な処刑方法は熱した鉄格子の上で直接、火あぶりにするという方法……。
なかなかえげつないわね……。
ただ、ラウレンテイウスは怯むことなく処刑に挑んだらしい。
そして処刑が開始され兵士や観衆が見守る中、火あぶりが開始されて数分後になんとラウレンテイウスは処刑人に対して
「こちら側はもう焼けたから、裏返してもう片方も綺麗に焼くように」
と言い放ったんだ。
そして処刑が開始され兵士や観衆が見守る中、火あぶりが開始されて数分後になんとラウレンテイウスは処刑人に対して
「こちら側はもう焼けたから、裏返してもう片方も綺麗に焼くように」
と言い放ったんだ。
は!?
どういうこと!?
どういうこと!?
そのままだよ。
焼くなら綺麗に両面とも焼けって事だね。
焼くなら綺麗に両面とも焼けって事だね。
いやいやいやいや……。
当然、そのセリフを聞いた人々は度肝を抜かれ現代まで語り継がれた結果、ラウレンテイウスは生前の行いと最後のセリフにより聖人認定され、料理とコメディアンの守護聖人になったって訳。
「両面を綺麗に焼く」っていうのと「観衆を驚かせた」っていうのが料理とコメディアンの守護聖人になった理由ってこと?
そう取れるよね……。
でも、その一言で料理とコメディアンって守護聖人ってどうなの……。
もっとこう、別の役割とかなかったの……?
もっとこう、別の役割とかなかったの……?
一応「火傷・火災・熱病から守ってくれる保護者」でもあるよ。
そうそう。そういうの!
あとは「メイド」「宿屋」「肉屋」「ガラス・ステンドグラス製造」「図書館員」「兵器製造」「菓子製造人」「栄養士」「学生」「アルコール醸造者」の守護聖人でもある。
多い!多い!多い!
仕事割り振りすぎ!
兵器製造とメイドなんかどんな関連性があるのよ……。
仕事割り振りすぎ!
兵器製造とメイドなんかどんな関連性があるのよ……。
他のは一体どんな理由で守護聖人に選ばれたんだろうね……。
まとめ
以上が身体の両面を綺麗に焼き上げられたラウレンテイウスの伝承でした。
どうだった?
どうだった?
なんだろう……。この気持ち……。
「キリスト教の聖人が火あぶりにされた」という出来事と「両面をちゃんと焼けって言った結果、コメディアンの守護聖人になった」っていう両立しがたい出来事が一緒にでてきて混乱気味……。
「キリスト教の聖人が火あぶりにされた」という出来事と「両面をちゃんと焼けって言った結果、コメディアンの守護聖人になった」っていう両立しがたい出来事が一緒にでてきて混乱気味……。
しかも料理人からしても「料理の守護聖人は火あぶりの刑にされた」っていうのは遠慮したい出来事なんじゃないの……?
まぁそうかもね。
でも全ての職業に守護聖人を割り振るには仕方なかったんじゃない?
でも全ての職業に守護聖人を割り振るには仕方なかったんじゃない?
そのうちyoutuberの守護聖人とか出てきそうね。
広告関係者の守護聖人なら「シエナのベルナルディーノ」っていう聖人がいるよ。
ユーモアあふれる説教で人気になった人物らしいからピッタリかもね。
ユーモアあふれる説教で人気になった人物らしいからピッタリかもね。
なるほど、こうやって守護聖人の役割が増えていくわけね……。
それも料理とコメディアンの守護聖人である「ラウレンティウス」という聖人について紹介したいとおもいまっす!