

ジブリ系の映画って何回も見てるのにテレビで放送されるとついつい見ちゃうわよね。

それって新しい都市伝説にならないかな?
「テレビで放映されたジブリは必ず見てしまう」
とか。
「テレビで放映されたジブリは必ず見てしまう」
とか。

なるわけ無いでしょ。
で、今回の都市伝説ってのはどんな物なの?
で、今回の都市伝説ってのはどんな物なの?

おっと、そうだった。
今回の都市伝説はずばり”商標権”についての都市伝説でっす。
今回の都市伝説はずばり”商標権”についての都市伝説でっす。

商標権?

実は魔女の宅急便が公開されたときにクロネコヤマトとひと悶着あったっていう都市伝説があるんだ。

なんでクロネコヤマトがでてくんの?

>
それをいまから紹介していきまっす!
それをいまから紹介していきまっす!
魔女の宅急便は完成間近でクロネコヤマトと揉めた?

魔女の宅急便が公開されたのは1989年。
そしてその映画のスポンサーだったのが何とクロネコヤマトだったんだ。
そしてその映画のスポンサーだったのが何とクロネコヤマトだったんだ。

意外な会社が出てきたわね。

ただ、クロネコヤマトは自らスポンサーに名乗りを上げたわけじゃなくて、魔女の宅急便とひと悶着あったんだよ。

もしかして「黒猫のジジはクロネコヤマトのマスコットのパクりだ!」とか?

それはそれで面白そうだね。
でも、黒猫だけでパクリっていわれてたらもう漫画や映画に黒猫を出せなくなるじゃん……。
でも、黒猫だけでパクリっていわれてたらもう漫画や映画に黒猫を出せなくなるじゃん……。

それもそうか……。

今回の揉めた原因はタイトルに含まれている「宅急便」という単語が問題だったんだよ。

ん?宅急便の何が問題なの?

じつは「宅急便」はクロネコヤマトの商標登録なんだよ。

え……?
宅急便って荷物を郵送するときの言葉でしょ?
そんな単語も商標登録できるの?
宅急便って荷物を郵送するときの言葉でしょ?
そんな単語も商標登録できるの?

今は有名になりすぎてるから違和感が無いと思うけど、実は宅急便はクロネコヤマトが考えた造語なんだよ。
荷物を送ることは正確には「宅配便」だね。
荷物を送ることは正確には「宅配便」だね。

へぇー!
じゃぁ「魔女の宅”配”便」だったら問題なかったってこと?
じゃぁ「魔女の宅”配”便」だったら問題なかったってこと?

そういうことになるね。

実は映画公開直前になったときにクロネコヤマトが
「実は”宅急便”ってうちの会社が商標登録してるんですけど」
って言いだしたらしい。
「実は”宅急便”ってうちの会社が商標登録してるんですけど」
って言いだしたらしい。

直前で……?

そう。
ちなみに魔女の宅急便の作者は角野栄子って人なんだけど、角野栄子も「宅急便」っていう言葉を一般名称と思ってたらしい。
ちなみに魔女の宅急便の作者は角野栄子って人なんだけど、角野栄子も「宅急便」っていう言葉を一般名称と思ってたらしい。

でも、監督はどうしても宅急便という言葉を使いたかったらしくてクロネコヤマトを説得。
そこでクロネコヤマトはスポンサーになるという条件と、もう一つの条件を出したんだ。
そこでクロネコヤマトはスポンサーになるという条件と、もう一つの条件を出したんだ。

もう一つの条件?

その条件というのが
「宅急便という商標権を使うならクロネコヤマトも魔女の宅急便を使う」
っていう条件。
「宅急便という商標権を使うならクロネコヤマトも魔女の宅急便を使う」
っていう条件。

……?
どういうこと?
どういうこと?

実はクロネコヤマトは魔女の宅急便に便乗して魔女の宅急便のとのコラボCMをつくったんだよ。

へー。

ちなみにテレビで流れれたCMは背景が魔女の宅急便で
この夏、あなたに素敵な映画をお届けします
落ち込んだりもしちゃうけど、とても元気な女の子のお話です。
こころを暖かくする宅急便です。
クロネコヤマト
っていうCM

いきなりクロネコヤマトがでてきて不自然すぎる!!!

まぁ結果的に魔女の宅急便は大ヒットしたし、宅急便っていう単語がクロネコヤマトの商標登録だってことが日本中に知れ渡ってWin-Winな関係になったみたいだけどね。

ちょっと話はずれるけど僕たちが普段、一般名称と思ってる物も一般名称じゃなかったりするよ。

へー。例えば?

そうだなぁ、身近な物だと「カッター」「セロテープ」とか。

ああ、「セロテープ」じゃなくて「セロハンテープ」ってことか。

あと、面白い商標登録だと
「女子高生」:伊藤ハム
「ニート」:花王
「リストラ」:富士通
「幽霊」:小僧寿し
ってのもあるね。
「女子高生」:伊藤ハム
「ニート」:花王
「リストラ」:富士通
「幽霊」:小僧寿し
ってのもあるね。

ええ……。
じゃぁたとえば
「ニートで幽霊な女子高生のリストラ生活」っていう本を出そうとおもったらさっき会社全部に許可を貰ったりお金を払ったりしないといけないって事?
じゃぁたとえば
「ニートで幽霊な女子高生のリストラ生活」っていう本を出そうとおもったらさっき会社全部に許可を貰ったりお金を払ったりしないといけないって事?

なにそのタイトル……。
めっちゃ読んでみたいんだけど……
女子校生なのにリストラされて幽霊になってんの……?
めっちゃ読んでみたいんだけど……
女子校生なのにリストラされて幽霊になってんの……?

そんなんはいいからどうなのよ。

正解は……
払わなくてもいいです!
払わなくてもいいです!

え?
本や映画のタイトルは商標権侵害にならない?

実は著作権と商標権ってのはまた別物で、商標権に限っては漫画や映画のタイトルに使われる分に関しては問題ないんだよ。

あ、そうなの?

え……じゃあなんでクロネコヤマトは魔女の宅急便にクレームを入れたの……?

魔女の宅急便がコケたら自分たちのイメージが悪くなるって考えたかららしいよ……。
スタジオジブリは魔女の宅急便以前の映画は全部赤字だったらしいから……。
スタジオジブリは魔女の宅急便以前の映画は全部赤字だったらしいから……。

ああ、そっちか……。
それもクロネコヤマトと一悶着あったって言う業界の裏話のような都市伝説ですよ。