クロプシー……。
あんまり聞いた事ないわね。
あんまり聞いた事ないわね。
日本ではあまり語れる事の無い話だから仕方ないかもね。
でも海外だと「Cropsey」っていうタイトルで映画化されていたり、割と有名な話だったりするんだよ。
でも海外だと「Cropsey」っていうタイトルで映画化されていたり、割と有名な話だったりするんだよ。
へー。
ちなみにどんな話なの?
ちなみにどんな話なの?
クロプシーは夜な夜な現れるという怪物の話で典型的な都市伝説なんだ。
ただ、そんな現実では存在しないはずのクロプシーが現実に登場して、本当に被害者も出るという事件も起きているんだよ……。
え……?
それじゃさっそく紹介していきまっす!
ニューヨークで語られる都市伝説「クロプシー」。
それじゃまずは都市伝説の方のクロプシーについて紹介していくね。
この話が有名なのは冒頭でも紹介した通りアメリカのニューヨーク周辺。
クロプシーは森に住むといわれている怪物なんだけど、夜になると町に降りてきて一人で出歩いている子供たちを捕まえては腹を裂き、内臓を奪ってしまうという恐ろしい怪物でもあるんだ。
クロプシーは森に住むといわれている怪物なんだけど、夜になると町に降りてきて一人で出歩いている子供たちを捕まえては腹を裂き、内臓を奪ってしまうという恐ろしい怪物でもあるんだ。
ほう……。
それで……?
それで……?
いや、それだけなんだけどね……。
えっ、短っ……。
もっとこう、信憑性を高めるような裏設定とか盛り上がる目撃談とかはないわけ……?
もっとこう、信憑性を高めるような裏設定とか盛り上がる目撃談とかはないわけ……?
この話はどっちかっていうと、日が昇っている間に子供達を家に帰らせるために、大人が子供に聞かせるタイプの都市伝説であまり深い設定は無いみたい。
ああ。
「暗くなる前に帰ってこないとクロプシーが出るぞ」
みたいな感じ?
「暗くなる前に帰ってこないとクロプシーが出るぞ」
みたいな感じ?
そうそう。
子供達は本気で怖がっていたみたいだけど、大人たちはただの作り話だと理解していたみたいだね。
子供達は本気で怖がっていたみたいだけど、大人たちはただの作り話だと理解していたみたいだね。
ふーん。
え……?
でもアンタ、最初に“現実に現れた”みたいなことを言ってなかった……?
でもアンタ、最初に“現実に現れた”みたいなことを言ってなかった……?
そう。本当に怖いのはココから。
ただの作り話だったはずのクロプシーが本当にニューヨークに登場するんだ……。
ただの作り話だったはずのクロプシーが本当にニューヨークに登場するんだ……。
クロプシーに連れ去られてしまった子供達……。
クロプシーが最初に現実に現れたのは1972年。
ニューヨークのスタテンアイランドに住む「アリス・ペレイラ」という5歳の少女が行方不明となってしまうんだ。
ニューヨークのスタテンアイランドに住む「アリス・ペレイラ」という5歳の少女が行方不明となってしまうんだ。
ほう……。
そして、そのアリスの失踪をきっかけに1981年には「ホリー・アン・ヒューズ」という7歳の女の子、1983年には「ティアヘス・ジャクソン」という11歳の女の子が次々と失踪。
さらに1987年には「ジェニファー・シュバイガー」という12歳の女の子が行方不明になってしまうんだ。
続くわね……。
しかも警察は懸命に捜査を行ったにもかかわらず誰一人として少女達を見つけることができず、当時のスタテンアイランドでは「クロプシーが本当に現実に現れた」と噂で持ちきりだったんだ。
そして、今回の事件に動きがあったのはジェニファーが失踪してから35日後。
スタテンアイランドにあるウィローブルック州立学校の付近で遺体となったジェニファーが発見されるんだ……。
スタテンアイランドにあるウィローブルック州立学校の付近で遺体となったジェニファーが発見されるんだ……。
ああ……。やっぱりそうなっちゃうわよね……。
クロプシーの正体。捜査上に浮かび上がった「アンドレ・ランド」
当時の警察は今回の失踪事件を同一犯によるものと考えて捜査を進めていたんだけど、一番最初に起きた1972年のアリス失踪時からマークしていたのが「アンドレ・ランド」という男性。
アンドレは1969年に女の子を誘拐しようとして逮捕された経歴があり、さらには2件目のホリー失踪時にホリーと一緒に居たという目撃証言もあって最重要容疑者だったんだ。
いや、明らかにそいつが犯人じゃん……。
誰でもそう思うよね……。
警察も何度かアンドレに対して取り調べを行っていたんだけど、物的証拠がなくて釈放せざるを得なかったんだってさ……。
警察も何度かアンドレに対して取り調べを行っていたんだけど、物的証拠がなくて釈放せざるを得なかったんだってさ……。
う……。まぁ本来であれば証拠が無ければ釈放するのが当然なんでしょうけれど、今回ばっかりは逮捕したりできないのかしら……。
ただ4回目の失踪事件であるジェニファーの遺体が発見されたことをアンドレに突きつけたところ、犯行を認めたため逮捕。そして誘拐と殺害の罪で第一級殺人として起訴されたんだ。
やっぱりコイツが犯人じゃないの……。
もっと最初に捕まえていれば……。
もっと最初に捕まえていれば……。
ただ、アンドレは誘拐については認めたものの、殺害については無実を主張。
さらに他の3件の失踪についても無実を主張し、結果的には誘拐罪のみ適応される事となって、他の3件の失踪事件については迷宮入りとなってしまったんだ……。
さらに他の3件の失踪についても無実を主張し、結果的には誘拐罪のみ適応される事となって、他の3件の失踪事件については迷宮入りとなってしまったんだ……。
えええぇぇ……。
そんな事ってあるの?納得いかないんだけど……。
そんな事ってあるの?納得いかないんだけど……。
科学捜査技術が発達した今なら物的証拠が出てくるんだろうけど、当時はあまりそういうのもなかったからね……。
ただ、誘拐でも第1級重罪だから懲役は25年。
さらに2004年には無実を主張していたホリーの事件についても有罪判決となり、さらに25年の懲役が追加される事となったんだって。
さらに2004年には無実を主張していたホリーの事件についても有罪判決となり、さらに25年の懲役が追加される事となったんだって。
えーっと……。
アンドレが娑婆に出てくるのは結局いつなの?
アンドレが娑婆に出てくるのは結局いつなの?
娑婆って……。
一応、計算上では2037年だね。その頃にはアンドレは97歳だけど。
一応、計算上では2037年だね。その頃にはアンドレは97歳だけど。
まぁ4人の少女の命を奪ったのであれば当然よね……。
法律上で判明しているのは2人までだけどね。
ちなみに犯行の動機というか原因は何だったの?
クロプシーになりたかったとか?
クロプシーになりたかったとか?
いや、アンドレは典型的な小児性愛者で、まぁ平たく言うと自制の効かない重度のロリコンだったみたいだね。
はい、アウト。
むしろアンドレと同一視されるクロプシーのほうが可哀そうになってきたわ。
むしろアンドレと同一視されるクロプシーのほうが可哀そうになってきたわ。
まとめ
以上が海外の都市伝説である「クロプシー」と「アンドレ・ランド」についてでした。
どうだった?
どうだった?
子供がかわいそうになる話は聞いていてヤダ……。
まぁ気持ちは分かるけどね……。
ちなみに余談だけど、アンドレはウィローブルック州立学校に勤めていたんだけど、そこでは知的障害の子供に人体実験を行うという「ウィローブルック事件」という事件が起きているんだ。
最後の最後にまた大きなネタを持ち出してきたわね……。
その人体実験ってのは何なの?
その人体実験ってのは何なの?
意図的にウィルス性肝炎に感染させて肝炎の治療法を見つけようっていう実験だったらしいよ。
え、それもアンドレがやったって事?
いや、そうじゃなくて、アンドレはむしろ被害者で
「子供達に行われる人体実験を目撃してしまい、精神に変調をきたしたのではないか」
っていう見方もあるみたい。
「子供達に行われる人体実験を目撃してしまい、精神に変調をきたしたのではないか」
っていう見方もあるみたい。
いやいやいや。
肝炎の人体実験と少女の誘拐は結び付かないから……。
肝炎の人体実験と少女の誘拐は結び付かないから……。
それもアメリカのニューヨーク周辺に伝わる「クロプシー」について紹介したいと思いまっす!