あー!なんか聞いたことある!
病院の地下でホルマリン漬けの死体がどうのこうのってやつだ!
病院の地下でホルマリン漬けの死体がどうのこうのってやつだ!
そうそう。それそれ。
結構有名な都市伝説だから知ってる人も多いかもね。
結構有名な都市伝説だから知ってる人も多いかもね。
それじゃ早速紹介していきまっす!
ホルマリン漬けの死体を洗う高収入アルバイトがある
まずはこの都市伝説を聞いたことがない人のために「病院の死体洗いのバイト」の話から紹介していきまっす。
この都市伝説は地方によって多少違うけど、共通の内容としては短期間で高収入を得られるバイトがあって、そのバイトの内容が
『大学の地下にあるプールでホルマリン漬けになっている死体を洗う』
もしくは
『浮いてきた死体を棒で沈める』といった内容のアルバイトがあるっていう話。
『大学の地下にあるプールでホルマリン漬けになっている死体を洗う』
もしくは
『浮いてきた死体を棒で沈める』といった内容のアルバイトがあるっていう話。
私が聞いたのは死体を洗う方だったわね。
今思うと、なんで病院の地下にホルマリン漬けの死体があるの?
普通、そんなことしないわよね?
普通、そんなことしないわよね?
ホルマリン漬けにされている遺体は献体の話だよ。
献体?
亡くなった人が医学の進歩や医学生たちの遺体解剖実習に自分の肉体を提供することを献体って言うんだ。
へー。
ただ、遺体は放置していたら細胞が破壊されて水が沸いたり生前と比べて状態がどんどん変わっていくから、死亡した直後の状態に固定する必要があるんだ。
そこで使われているのがホルマリン。
つまりこの話は遺体解剖実習に使われる死体の管理のアルバイトって事だね。
そこで使われているのがホルマリン。
つまりこの話は遺体解剖実習に使われる死体の管理のアルバイトって事だね。
ふーん。
まぁこの話を聞く限りあっても不思議じゃないアルバイトよね。
まぁこの話を聞く限りあっても不思議じゃないアルバイトよね。
そして、この仕事は元々は医学生たちの仕事だったんだけど、友達に肩代わりしてもらったりしているうちに闇のアルバイトとして定着し、口コミで広がっていったと言われているんだ。
あー……まぁあんまりやりたい仕事じゃないもんね。
ちなみにいくら貰えるの?
だいたい2時間ほどの作業で5万円の報酬がもらえるって話だよ。
2時間で5万……。
なんか揺らいでない?
い……いやいや!そんなことないわよ!
でも、本当にリアリティのある話ね。
そうだね。実際に
「病院の地下で死体を洗っていた」
とか
「長い棒を使って死体を沈めるバイトをしていた」
って言う人もいるぐらいだしね。
「病院の地下で死体を洗っていた」
とか
「長い棒を使って死体を沈めるバイトをしていた」
って言う人もいるぐらいだしね。
でも都市伝説っていうからには作り話なんでしょ?
それじゃそろそろネタバレしていこうかな。
死体洗いのバイトの真相は……?
実はこの病院での死体洗いのバイトの都市伝説は……
99%作り話です!
まぁ「都市伝説」って紹介している以上はそうだと思ったけど、なんでデマって言い切れるのよ。
全部の病院の地下室にプールが有るか無いかを調べるなんて不可能でしょ?
全部の病院の地下室にプールが有るか無いかを調べるなんて不可能でしょ?
あー、プールが有るか無いかで判断するならプールは有るよ。
え!?
どういうこと!?
どういうこと!?
いや、「有った」と言ったほうが正しいかな。
実は昔は大学病院とかの大病院の地下では都市伝説の話と近い事は行われていたんだよ。
実は昔は大学病院とかの大病院の地下では都市伝説の話と近い事は行われていたんだよ。
え?え?
まず、なぜ作り話だって言い切れるところから紹介していくけど、ポイントは「ホルマリンのプール」。
マキエはホルマリンがどういう物質か知ってる?
マキエはホルマリンがどういう物質か知ってる?
え……。
んー、なんかこう死体とか遺体を腐らなくさせる黄色の水……じゃないの?
んー、なんかこう死体とか遺体を腐らなくさせる黄色の水……じゃないの?
うーん……。
まぁ間違っちゃいないけど、正確にはホルマリンは無色透明だし肝心な所が抜けてるね。
まぁ間違っちゃいないけど、正確にはホルマリンは無色透明だし肝心な所が抜けてるね。
肝心な所?
実はホルマリンは劇薬なんだよ。
……うん。
いまいちピンと来てないみたいだからもう少し詳しく説明すると、ホルマリンは超有毒で常温でも揮発するんだけど、ホルマリンの揮発した蒸気に触れるだけで中毒になったり炎症が起きたりするんだ。
え、結構危ない薬品なんだ。
そう。
そしてその危険性から毒物及び劇物取締法によって厳しく規制されていて、病院であれば取り扱えるのは医者ぐらいなんだよ。
そしてその危険性から毒物及び劇物取締法によって厳しく規制されていて、病院であれば取り扱えるのは医者ぐらいなんだよ。
ということはそこらのアルバイトには扱える代物じゃないってこと?
そういうこと。
しかもそんな危険な液体をプールに満たすなんてことはあり得ないんだよ。
へー。なるほどね。
……あれ?
アンタ、さっきプールはあるって言ってなかった?
アンタ、さっきプールはあるって言ってなかった?
ああ、実際にプールはあるよ。
ただ、プールに満ちているのはアルコールとかエタノールだけどね。
ただ、プールに満ちているのはアルコールとかエタノールだけどね。
ホルマリン漬けにされた遺体はそのままじゃ解剖実習に使えないから、一度ホルマリンを洗い流す必要があるんだけどホルマリンを洗い流すにはアルコールで洗う必要があるんだよ。
つまりプールにはホルマリンじゃなくてアルコールが満たされてたって事だね。
つまりプールにはホルマリンじゃなくてアルコールが満たされてたって事だね。
え……。
じゃぁ大学の地下で死体洗いが行われているっていうのは……。
じゃぁ大学の地下で死体洗いが行われているっていうのは……。
そう。
そこらのアルバイトには任せられないってだけで、実際に死体を洗ったりする事は行われてたんだよ。
そこらのアルバイトには任せられないってだけで、実際に死体を洗ったりする事は行われてたんだよ。
まぁ今では遺体処理装置っていう全自動のホルマリン洗浄機があって、一か月ぐらいで遺体に付いているホルマリンを除去できるから遺体をプールに沈めるなんていう非効率なことはされてないらしいけどね。
え……ホルマリンってそんなに落ちにくい物なの?
機械で一か月ならプールでどれぐらいかかってたの?
機械で一か月ならプールでどれぐらいかかってたの?
んー。
詳しくはわからないけど3か月ぐらいアルコールに沈めとかないといけなかったらしいよ。
詳しくはわからないけど3か月ぐらいアルコールに沈めとかないといけなかったらしいよ。
へー……。
まぁつまり、この都市伝説はそういった作業を一般人は確かめる方法が無い事を前提につくられた作り話ってことさ。
あー。たしかに病院の地下とか一般人だと入れないものね。
しかも病院って非日常的なことが行われているっていう先入観もあるし。
しかも病院って非日常的なことが行われているっていう先入観もあるし。
そうだね。
そういったところをうまく利用した都市伝説って事だね。
そういったところをうまく利用した都市伝説って事だね。
あ、そうそう。
ん?
ちなみに病院内でのホルマリンの死体洗いのバイトは作りだけど葬儀社とかの会社では本当に遺体を洗ったりお風呂にいれる「湯灌(ゆかん)」っていうアルバイトはあったりします。
あ……。そうなんだ……。
その中でも「病院の死体洗いのアルバイト」について紹介していきまっす!