

え!?
あれ都市伝説なの!?
あれ都市伝説なの!?

あ、マキエも聞いたことある?

そりゃぁあるわよ。
昔、小さいころにお母さんが言ってたもん。
昔、小さいころにお母さんが言ってたもん。

確か、ガラスの破片が体に入ると……。

入ると?

どうにかなって死ぬって聞いた記憶が……。

どうにかって……。
マキエはどうしていつも肝心なところがあやふやなのかな……。
マキエはどうしていつも肝心なところがあやふやなのかな……。

それにマキエが小さいころって言ったら「昔」じゃなくて「大昔」じゃない?

この話が終わるまで殴るのは勘弁しといてあげるわ。

どうもありがとう。
それじゃさっそく紹介していきます……。
それじゃさっそく紹介していきます……。
血管に異物が入ると心臓に達して死ぬ!?

それじゃまずは今回の都市伝説である「ガラスの破片が心臓に流れて死ぬ」という話を改めて紹介していくよ。

都市伝説とわかった以上、その理由だけ教えてくれればいいんだけど……。

まぁそういうなよ……。

この話はかなり前から真実のように語られていた都市伝説で
「傷口にトゲや砂が入り込むと血管内の血液に流されて心臓に到達し、そして詰まって死ぬ」
という話。
「傷口にトゲや砂が入り込むと血管内の血液に流されて心臓に到達し、そして詰まって死ぬ」
という話。

ああ、そういう理由だったんだ。
だから割れたガラスに近寄ったらダメとか言われてたのか。
だから割れたガラスに近寄ったらダメとか言われてたのか。

まぁ単純に怪我するからってのもあるだろうけどね。

でも、この話を聞くと実際にあり得そうな感じがするけど本当に都市伝説なの?

んー。
たしかに傷口や血管に異物が入るっていうのはリアリティがあって怖いけど、実際のところ人間の体はそういう風にはできてないんだよ。
たしかに傷口や血管に異物が入るっていうのはリアリティがあって怖いけど、実際のところ人間の体はそういう風にはできてないんだよ。
ガラスが体に入るとどうなる?意外な真実とは!

それじゃガラスが血管や体内に入ったらどうなるかという話だけど、実はどうにもなりません!

え、え、どういうこと?

じゃぁ例えば指の先を割れたガラスで切ったとしよう。

うん。

その時に運悪く砂や指にガラスの破片が傷口に入ったとしても、実は血管には物理的に入らないんだ。

物理的にってどいういう事?

指先とかにある細い血管の事を末梢血管っていうんだけど、その直系の太さは約0.005mm。
一方で砂粒の大きさは約0.05mm。
一方で砂粒の大きさは約0.05mm。

入らないじゃん。

そう。
だから物理的に入らないんだよ。
だから物理的に入らないんだよ。

仮にもうちょっと太い血管が傷ついたとしても血液はあふれ出てくる一方だから血管内に入っていかない。
その上、血液は滑りもあるから血管内に異物が入るのをガードしてくれるんだ。
その上、血液は滑りもあるから血管内に異物が入るのをガードしてくれるんだ。

へー。

しかも仮に血管内に入ったとしても心臓に行くまでに弁が何層もあるし、心臓に行くまでに毛細血管で詰まる可能性が高い。

え、でも毛細血管が詰まるのも危ないんじゃないの?

毛細血管は体中を巡ってるから詰まったところで血流障害は起きないよ。

へー。
あ、じゃぁさ、動脈とか大きな血管が傷ついて、そっからガラスとかゴミが入った場合は?
あ、じゃぁさ、動脈とか大きな血管が傷ついて、そっからガラスとかゴミが入った場合は?

それぐらい大怪我だと心臓まで異物が運ばれる可能性はゼロじゃないね。

ただ、その場合は出血多量とかもっと別の所で生命の危機に陥ってそうだけど……。

それもそうか。

つまりちょっと指を切った程度だとガラスやゴミは血管に入ることは無いって事ね。

そういう事。
意外とこの都市伝説を信じて割れたガラスとかに過剰に反応する人もいるけど、用心しておけばそこまで怖いものでもないよ。
意外とこの都市伝説を信じて割れたガラスとかに過剰に反応する人もいるけど、用心しておけばそこまで怖いものでもないよ。

ただ、血管に入らなかったとしても傷口には入ったりするし、ガラスはレントゲンに映らないから一度入ってしまうとなかなか取り出すのは難しいけどね

安全なのか安全じゃないのかどっちなのよ……。

まぁ過剰な反応は不要だけど、油断は禁物ってことで。

ふーん。
じゃぁ話が終わったところで殴っていいかしら?
じゃぁ話が終わったところで殴っていいかしら?

あ……。
やっぱ覚えてた……?
やっぱ覚えてた……?
それも「ガラスの破片やトゲが血管に入ると死ぬ」という都市伝説について紹介していきます!