パイロキネシスに悩む少女！発火の超能力が暴走して自宅が火事に！？

今回の都市伝説のテーマは「超能力」！
それも発火能力を持つ少女についてご紹介していきまっす！

発火能力？
アニメのキャラクターが魔法で火を自在に付けることができるとかそんな？

そうそう。
ただ、漫画やアニメみたいに自分の意思で操れるわけじゃなくて、少女の周りの物が勝手に燃えだしてしまうって話なんだけどね。

周りの物が勝手に燃えるとか怖すぎるわね……。

そういえば、炎を操る超能力ってテレキネシスみたいなカタカナの名前がついてなかったっけ？

ああ、「パイロキネシス」だね。
“炎”を意味する「パイロ」と“動き”を意味する「キネシス」を合体させた造語だね。

ちなみに、今回の話は超能力のせいで自分の家が火事になってしまったっていう不幸なエピソードも含まれていたりします……。

うわぁ……。

それじゃ早速紹介していきまっす！

少女の身の回りの物が勝手に燃え出す不思議な発火現象

今回紹介する発火能力を持つ少女の名前は「トゥイ」という当時11歳の女の子。
トゥイちゃんはベトナムのホーチミン市で暮らすごくごく普通の女の子だったんだけど、ある日を境に身の回りで原因不明の発火事故が起こり始めるんだ。

なんか原因とかきっかけとかはあったりしたの？

いや、特に思い当たる出来事はなかったんだって。
両親いわく
「2012年の4月頃から突如、トゥイの身の周りにあるコンセント、洗濯機、マットレスなどが燃えるという出来事が起きるようになった」
ってコメントしてる。

しかも、同年の5月12日には発火した炎が家に飛び火してトゥイちゃんの自宅の3階が全焼するという大事故が起きてしまうんだ……。

まじで……。

ちなみに自宅が火事になったからトゥイちゃんは親戚の家に寝泊まりさせてもらうようになったんだけど、そこでも同じような発火現象が続く。
それ以降、自分の能力が怖くなったトゥイちゃんは常に水を持ち歩いたり、寝るときは枕元に水の入ったバケツを用意して不審火に備えなければならなくなっちゃったんだ。

いつ、何に火が付くかわからないなんて精神的に参っちゃいそう……。

そういえばトゥイちゃん自身は無自覚なの？
なんかこう、「あ、火が付きそう！」とか無いの？

んー。トゥイちゃんがインタビューを受けた時は
「疲れた時に体の体温が上がるのを感じる」
とか
「体温が上がると、周りの物が勝手に燃え始めてしまう」
って答えてたらしいけどね。

へぇ～。
あんまり超能力とかは信じないけど、それっぽい話よね。

ちなみにベトナムの大学がトゥイちゃんの調査にも乗り出してるよ。

あ、そうなの？

発火の原因究明に乗り出したホンバン大学の科学者達

今回のトゥイちゃんの身の回りに起きた超常現象に目を付けたのがベトナムにあるホンバン大学の地上生物学研究所。
その研究所の研究員はトゥイちゃんにRIF検査を実施したんだ。

RIF検査？

日本語で言うと「無線周波数干渉検査」だね。
科学者たちはトゥイちゃんが何か特殊な周波を出してて、それが発火の原因じゃないかって考えたらしい。

ふんふん。
ちなみに結果は？

なんとトゥイちゃんの右脳から異常な周波数が観測されたんだってさ。

まじで……。
じゃぁその周波数が原因で火が付いてるの？

普通に考えるとそうなるよね。

そういえば事件が起こったのが2012年なら、今はもっといろんなことが解明してるんじゃないの？

えっ……？

え、何よその反応。

んー……。
特にこれと言って新しい情報はないかな……？

なんで？

なんでって……。
この話が嘘だって判明しちゃったから……カナ？

は！？

トゥイちゃんの超能力は嘘！？原因は漏電と両親……？

それじゃ最後にネタバレしていきまっす。

実はこの話はさっきもいった通り嘘と判明しちゃいました……。

なんだ、ちょっと信じかけてたのに……。

ちなみに火事も嘘なの？

いや、火事が起きたのは本当だし、家電が勝手に燃え出したっていうのも本当。

え……？どういうこと……？
勝手に燃え出したのは本当なの……？

実は勝手に火が出たのは漏電が原因なんだ。
火事が起きた時にベトナム警察と建築家連合が調査したんだけど、出火元はコンセントで家の老朽化による漏電ということが判明。

あと、それ意外の発火現象については誰も目撃者がいなくて両親たちの嘘だったっていう事も一緒にわかったんだよ。

じゃぁ自宅が燃えたのを利用して有名になろうとしたって事？

自宅が燃えたから嘘をついたのか、嘘を本当にするために自宅の3階を燃やしたのかまではわからなかったけど、どっちにしろ自作自演ってことだね。

そっかー……。
でも両親の嘘で嘘つき呼ばわりされるトゥイちゃんが可哀そうね……。

まぁ暴走した超能力に悩む少女はいなかったんだって事で。