食人族の王となった「カール・E・ペターソン」!漂流者がひょんなことから族長に!?

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ぐっさん
今回の紹介する都市伝説のテーマは「食人族」!
それも食人族の王に君臨した「カール・E・ペターソンCarl Emil Pettersson)」についてご紹介したいと思いまっす!
マキエ
食人族の王……!?
またグロテスクな話……?
ぐっさん
いや、一応テーマは食人族の王だけど、グロい話とか食人の話は出てこないよ。
どちらかというとひょんな事から食人族の王となった人物の意外な人生の物語って感じかな。
マキエ
え、なに……?食人族の王ってそんな簡単になれる物なの……?
ぐっさん
まぁ普通はなれないよね。
それじゃさっそく紹介していきまっす!

スウェーデン人の船乗り「カール・E・ペターソン」


ぐっさん
それじゃ改めて今回紹介するのは「カール・E・ペターソン」について。
ペターソンは1875年生まれのスウェーデン人で、ニューギニアカンパニー(Neuguinea-Compagnie)と呼ばれる貿易会社に勤めていたんだ。
マキエ
え?スウェーデンとニューギニアって滅茶苦茶離れてない……?
なんでスウェーデン人がニューギニアに……?
ぐっさん
あー。まぁその辺は色々あるんだけど、ニューギニアカンパニーって実はドイツが本社なんだよ。
当時、ドイツの植民地だったニューギニアに貿易用の会社を作ったって感じ。
マキエ
ああ、なるほど……?
ぐっさん
そしてペターソンは商社マンではなく船乗りでね。
主にニューギニア周辺の特産を本国に持ち帰るのが仕事だったんだ。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
ただ、そんなペターソンの身に大きな事件が起きたのは1904年の冬。
ペターソンが29歳の頃、彼の乗った船がニューアイルランド島の沖合で難破してしまったんだ。
マキエ
あらら……。
ぐっさん
そしてペターソンはなんとか一命をとりとめて近くの島に漂着するんだけど、そこは食人行為を行っていた原住民達が暮らすタバー島(Tabar Island)。
ペターソンは漂着してすぐに原住民たちに発見されてしまい捕縛されてしまったんだ……。
マキエ
絶体絶命じゃん……。

漂流者がまさかの族長に

ぐっさん
原住民に捕縛されたペターソンは体を縛られ連行される事になる。
そしてペターソン自身もタバー島に暮らす原住民が食人行為を行っていると知っていたから死を覚悟していたらしい。
マキエ
え、でも話の流れ的にこのペターソンってのが食人族の王になるのよね?
ぐっさん
うん。
実は原住民からすれば不審者であるペターソンはラミー王という族長の所へ連行されたんだけど、そこにいた族長の娘であるシンドという女性がペターソンに一目惚れしたんだ。
マキエ
……え?
ぐっさん
タバー島やタバー島周辺の島々はメラネシア人という、いわゆる黒人系の人種で構成されていたんだけど、タバー島の原住民からすると白人系のペターソンはかなり異質で非常に魅力的に映ったそうなんだよ。
マキエ
あぁ、なるほど。
確かにその気持ちはわからなくはないわね。
ぐっさん
特に族長の娘のシンドはペターソンの青色の瞳を非常に気に入ってね、なんと漂着してから3年後に2人は結婚する事になったんだ。
マキエ
普通に生活しとる!
ぐっさん
そして当時の族長であるラミー王が死亡。
この時ペターソンは既にシンドと結婚していたから、王女の夫ということでペターソンが族長の座を引き継ぐ事になったんだ。
マキエ
えぇぇ……。族長とかって部外者にやらせていいわけ……?
こういう部族ってもっと伝統とか血縁を重視しそうなんだけど……。
ぐっさん
ボクもそう思うけど、やっぱり“族長の娘の夫”っていうのが一番重要視されたんじゃないかな。

王として農園を築き貿易を開始


ぐっさん
意外な経緯で原住民の王となったペターソンは貿易会社で勤めていた頃のノウハウを生かして貿易を開始する事にしたんだ。
マキエ
かなりたくましい人物ね……。
ぐっさん
マキエが言っているのは精神面的な事なんだろうけど、肉体的にもかなりタフな人物だったらしくて、ペターソンは「ストロング・チャーリー(Strong Charley)」って呼ばれていたそうだよ。
マキエ
その“チャーリー”はどっから来たのよ……。
ぐっさん
それは判んない……。
ぐっさん
で、ペターソンが貿易の商品として目を付けたのがコプラ。
マキエ
コプラ?
コプラって何?
ぐっさん
コプラはココナッツの胚乳を乾燥させた物だよ。
まぁ簡単にいうとココナッツの加工品だね。
マキエ
あー。最近人気よね。ココナッツ。
ぐっさん
え、そうなの?
マキエ
あ、違う。
あれはタピオカだったわ……。
ぐっさん
何一つ共通点が無いんだけど……。
ぐっさん
まぁいいや。
そしてペターソンはココナッツを収穫するためにココヤシの農園の建築を開始したけれど、これが大成功。
しかもシンド王女との間には9人の子供を授かり、順風満々な人生を歩み始めるんだ。
マキエ
へー。
食人族の王って言うからもっと野蛮な話かと思ったけど全然違う感じの話ね。
ぐっさん
その後は妻のシンドがお産が原因で死亡したり、貿易が上手くいかなくなって破産しかけたけれど金鉱を発見して持ち直したり、とにかく波乱万丈の人生を送る事になったみたいだね。
マキエ
“楽あれば苦あり”を体現したような人物ね……。
マキエ
そういえば食人行為については何か記録は残っていたりするの?
ぐっさん
さすがにそういった記録は残って無いかな。
ただ、ペターソンは原住民たちの風習や習慣を尊重していたらしいから、もしかしたらペターソンが族長になった後もしばらくは行われていたんじゃないかな?
マキエ
ふーん。

まとめ

ぐっさん
以上が食人族の王となった漂流者「カール・E・ペターソン」についてでした。
どうだった?
マキエ
うーん。
なんかラノベみたい。
ぐっさん
え、どの辺が……?
マキエ
ほら、最近って異世界転生をテーマにしたライトノベルとか漫画が流行ってるじゃない?
『食人族の島に漂流したボクは王様を任されたので貿易を始めました。』
みたいな。
ぐっさん
まぁ確かに人種が違うっていうのと、ペターソンと原住民では技術力や科学力に圧倒的な差があるって所は異世界転生物に共通している気はするけれど、こっちは現実だから……。
マキエ
事実は小説より奇なり。
ぐっさん
上手く言ってるつもりなんだろうけど、それ使い方絶対間違ってるよね……。
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8 件のコメント

    • とほりすがりさん、いつもコメントありがとうございます。
      人生諦めが肝心といいますが、やっぱり諦めなかったら諦めないなりに道は切り開けるんでしょうね。
      ただ、(※ただしイケメンに限る)という注釈が付きそうな気もしますが……。

  • お姫様に助けられるって当に王道ストーリーな感じしますね。
    僕も異界に転生して魔王の娘あたりと仲良くなりたいもんです。

    • かんばっちさん、いつもコメントありがとうございます。
      私も異界とまでは言いませんので、せめて二次元に行きたいです……。
      二次元もある意味、異界なきもしますが……。

    • かやんばさん、いつもコメントありがとうございます。
      ですよね。むしろ漂着する前に槍と弓矢で蜂の巣にされてそうです……。

  • このベターソンの話は今回初めて知ったなぁ

    青い珊瑚礁という映画でも、少年少女が難破で漂着した島で、食人族の痕跡を見つけるシーンに、
    「よくもまあ無事に色気づいて、子供も設けるまで生き残ったものだ」という記憶もあるが。

    映画では少年少女の出自の描写はなかったが、「まさか兄妹だったりしないのか?」と疑問に思ったが、
    ベターソンが生き残った一目惚れは、ある種の雑種強勢への本能が働いたのかも・・とは、過大評価か

    • にとみやさん、いつもコメントありがとうございます。
      >>雑種強勢への本能
      なるほど……。限られた土地だとどうしても血が濃くなりそうですよね。
      毎回、にとみやさんの知識や発想に驚かされています。

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