

日本が戦争状態?

え……?
日本が……?
日本が……?

そう。
意外でしょ?
意外でしょ?

というか、その“つい最近”ってのはいつの話なのよ。
それによっては意外でも何でもないけど。
それによっては意外でも何でもないけど。

それが何と2006年。

え!?
2006年ってことは平成18年よね。
めっちゃ最近じゃん!
2006年ってことは平成18年よね。
めっちゃ最近じゃん!

でしょ?
興味が沸いてきたところでさっそく紹介していきまっす!
興味が沸いてきたところでさっそく紹介していきまっす!
2006年まで戦争状態だった日本

話の都合上、一番最初にネタバレしちゃうけど、実は今回の「日本が2006年まで戦争状態だった」という話は……

実は本当です!

え、何…。
水面下では戦争状態になっていたって事?
もしかして情報規制のせいで一般人が知らない所で自衛隊が戦っていたとか?
水面下では戦争状態になっていたって事?
もしかして情報規制のせいで一般人が知らない所で自衛隊が戦っていたとか?

いやいや、そんな陰謀説みたいな話じゃないよ。

少し話が変わるけど、マキエはちゃんと終戦記念日は覚えてる?

そりゃ覚えているわよ。
8月15日でしょ?
8月15日でしょ?

そう。
正確には1945年の8月15日なんだけど、それはあくまで日本が降伏を宣言した日であって日本が戦争を終結した日ではないんだよ。
正確には1945年の8月15日なんだけど、それはあくまで日本が降伏を宣言した日であって日本が戦争を終結した日ではないんだよ。

ん……?
どういうこと……?
どういうこと……?

実は戦争が終わる時ってのは大きく分けて2つの状態があるんだ。

1つ目は占領したり占領されたり、和解することによって物理的に戦闘行為が行われなくなった日。
日本でいうところの天皇が降伏を宣言した8月15日だね。
日本でいうところの天皇が降伏を宣言した8月15日だね。

ふんふん。

そしてもう一つは書面上、つまり終戦に関する契約が締結した日なんだよ。

へー。

ちなみに日本が第二次世界大戦時に国際法上、つまり書面上で戦争状態が終了したのは1952年4月28日。
これはサンフランシスコ平和条約が締結した日になる。
これはサンフランシスコ平和条約が締結した日になる。

つまり、厳密にいうと降伏宣言をした1945年から1952年までは戦いはしないものの、まだ日本は戦争状態ってことさ。

なるほど。
なんとなくオチが読めてきたわね。
つまり、戦争はしていないけれど2006年まで書面上で戦争状態にあった国があるってことね?
なんとなくオチが読めてきたわね。
つまり、戦争はしていないけれど2006年まで書面上で戦争状態にあった国があるってことね?

鋭いね。
実はその通り。
実はその通り。

でも憲法9条ができたりサンフランシスコ平和条約を結んだ時点で終戦状態になっていると思うけど?

もちろん第二次世界大戦時の戦争相手の国とは終戦になってる。
でも、今回はそれ以上よりずっと前の戦争なんだよ。
でも、今回はそれ以上よりずっと前の戦争なんだよ。
2006年まで戦争状態にあったモンテネグロ公国

まず、最初に日本の戦争相手の国の名前から発表するけど、その国の名前は「モンテネグロ公国」。
セルビアやアルバニアに隣接してるヨーロッパの国だね。
セルビアやアルバニアに隣接してるヨーロッパの国だね。

あんまり聞かない国ね。

そしてモンテネグロ公国と日本が戦争状態になったのはなんと1905年。

1905年!?
そんなに昔からの戦争が終わってなかったの!?
そんなに昔からの戦争が終わってなかったの!?

そう。
100年以上に渡る大戦争だね。
100年以上に渡る大戦争だね。

でも1900年代の日本がなんでモンテネグロ公国ってところと戦争なんてしているの?
あんまり関係なさそうだけど。
あんまり関係なさそうだけど。

実は当時の日本の直接的な戦争相手はロシアなんだ。
1904年に日露戦争が起きるんだけど、ロシアと仲が良かったモンテネグロ公国はロシアと共に戦うために翌年の1905年に日本に対して宣戦を布告しているんだ。
1904年に日露戦争が起きるんだけど、ロシアと仲が良かったモンテネグロ公国はロシアと共に戦うために翌年の1905年に日本に対して宣戦を布告しているんだ。

へー。

そして同年の1905年には日露戦争は講和会議によって書面上でも終戦になるんだけど……。

ちょっとまって、講和会議って何?

講和会議っていうのは戦争をしていた両国が和解するために集まる会議のことで、領土や賠償金とかを決めるんだ。
つまり書面上で終戦の契約する会議の事だね。
つまり書面上で終戦の契約する会議の事だね。

ちなみに歴史の授業で習ったと思うけど、ロシアとの講和会議で結ばれたのがポーツマス条約。

ああ、なんか聞いたことある。

あれ?
でも日露戦争もちゃんと書面上で終戦してるじゃん。
でも日露戦争もちゃんと書面上で終戦してるじゃん。

ただ、それはロシアに対してだけでロシアの同盟国であるモンテネグロ公国は講和会議に招待されてなかったのです!

え……。
なんでモンテネグロ公国はハブられてんの……?
なんでモンテネグロ公国はハブられてんの……?

実はモンテネグロ公国は日本に対して戦争布告を行ったものの、一度たりとも実際に戦う事が無かったんだよ。

へー。そんな事もあるんだ。

モンテネグロ公国はかなり小さい国だからね。
そして日本は実際に戦闘行為を行っていなかったモンテネグロ公国の宣戦布告を無視。
そして日本は実際に戦闘行為を行っていなかったモンテネグロ公国の宣戦布告を無視。

喧嘩吹っ掛けられてるのに無視……?

そしてその結果、さっきも言ったとおり講和会議に呼ばれる事なく終戦することになったんだ。

へー。
なんかモンテネグロ公国が相手されてないみたいでちょっとかわいそうな感じが……。
なんかモンテネグロ公国が相手されてないみたいでちょっとかわいそうな感じが……。

さらに!

まだあるの?

実はモンテネグロ公国は宣戦布告したまま無くなってしまうのです!

はい……?
宣戦布告したまま消えたモンテネグロ公国

1905年に宣戦布告したモンテネグロ公国なんだけど、実は1918年にセルビアに合併されちゃって「セルビア・モンテネグロ」っていう国になるんだよ。

えぇ……。
仮に戦争が続いてたとしても戦争相手がいなくなったら戦争を継続なんてできないじゃない。
仮に戦争が続いてたとしても戦争相手がいなくなったら戦争を継続なんてできないじゃない。

ところがどっこい、国際法上はそうはいかず日本はモンテネグロ公国という国は無いのにも関わらずモンテネグロ公国と戦争状態という状態で宙ぶらりんになっちゃうんだよ。

法律ってそういう抜け穴っていうか落とし穴っていうか、なんか変な所で融通が利かないわよね。

そだね。

そういえば、2006年には終戦になったんでしょ?
その時に何かあったの?
その時に何かあったの?

実はセルビア・モンテネグロは2006年の6月3日に独立宣言を行うんだ。
そして日本はその独立を承認。
そして日本はその独立を承認。

その時に終戦手続きを取ったって訳?

そういう事だね。
ただ、一方で「1905年にモンテネグロ公国より宣戦布告を受けた根拠がない」っていう説もあるんだけどね。
ただ、一方で「1905年にモンテネグロ公国より宣戦布告を受けた根拠がない」っていう説もあるんだけどね。

ますます相手にしてなかった感があるわね……。

まぁ実際に戦闘行為が行われるよりかはマシじゃないかな……。
まとめ

以上が日本が2006年まで戦争してたという話。
結構意外だったでしょ?
結構意外だったでしょ?

そうねぇ。
戦争してなくても書面上では戦争中なんて事がありえるのね。
戦争してなくても書面上では戦争中なんて事がありえるのね。

でも、意外と多いんだよ。
「実は今でも国際法上は戦争中です」
っていう国は。
「実は今でも国際法上は戦争中です」
っていう国は。

ふーん。

まぁ何にせよ平和が一番よね。

それは否定しないけどマキエのペースで話を終わらすのはヤメテ……。

え、だってもうオチもわかったから、もういいかなって。
それも日本がつい最近まで戦争状態だったという話についてでっす!