へー!
人工的に雨を降らすなんてすごいじゃん!
人工的に雨を降らすなんてすごいじゃん!
でしょ。
しかも公式で実際に失敗したのは2回だけという、かなりの業績だったんだよ。
しかも公式で実際に失敗したのは2回だけという、かなりの業績だったんだよ。
へー。
今でもその技術は使われてたりするの?
今でもその技術は使われてたりするの?
いや、残念ながら作者が”とある事件”のせいで開発を中止してそのまま墓までもってっちゃったもんだから今も謎のままなんだ。
あらら。
その”ある事件”って何?
その”ある事件”って何?
ちょっと興味がわいてきたところで、それじゃさっそく紹介していきまっす!
人工降雨を成功させた男「チャールズ・ハットフィールド」
まずはレインメーカーと呼ばれる人物から紹介していくね。
レインメーカーの本名は「チャールズ・ハットフィールド」。
1900年代に人工降雨で活躍したアメリカ合衆国の気象学者なんだ。
1900年代に人工降雨で活躍したアメリカ合衆国の気象学者なんだ。
もともとは農業を営んでいたんだけど、天候に振り回された挙句、経営は軌道に乗らず廃業してしまう。
たしかに農業ってどうしても天候には左右されるわよねぇ……。
そして農業を廃業してからは実家のミシン屋を継いでたんだけど、ある日、農民が天候不順で苦しんでいる姿を見た時にチャールズは『大砲を撃った後には雨が降る』という言い伝えを思い出す。
へぇ、大砲をうったら雨が降るの?
まぁこれも「大砲を撃った時に舞い上がる土ぼこりが雨を呼ぶ」っていうあんまり根拠のない話だけどね。
でもチャールズはその話を自分なりに改良して「人工的に雨を降らせる技術」の開発に取り組み始めたんだ。
そしてなんと4年後にチャールズは独学で人工降雨の技術を確立。
その後は「レインメーカー」という仕事を開業したんだ。
その後は「レインメーカー」という仕事を開業したんだ。
レインメーカー?
なんでも「雨を降らしてほしいと依頼を受けて雨が降ればお金をもらう、雨が降らなければお金は貰わない」っていうタイプのちょっとかわった仕事だったみたいだよ。
まるでベンチャービジネスね。
ただ、意外とチャールズの人工降雨は効果があって数々の依頼を成功させて、レインメーカーの名前はアメリカ中に知れ渡る事となるんだ。
へー。
そこまですごいならなんで今も使わないの?
そこまですごいならなんで今も使わないの?
それは最初に少し触れたけど、”ある事件”が原因なんだ。
サンディエゴを襲った大洪水と裁判
その”ある事件”が起こったのは1916年。
この年はアメリカのサンディエゴは異常気象ともいえるほどの日照り続きで、ダムの水もすべて枯渇してしまうという大干ばつに襲われたんだ。
この年はアメリカのサンディエゴは異常気象ともいえるほどの日照り続きで、ダムの水もすべて枯渇してしまうという大干ばつに襲われたんだ。
そして当然、当時はレインメーカーとして有名だったチャールズの元へと依頼が送られてくる。
あー。わかった。
そこで雨を降らす事ができなかったから偽物のレッテルを貼られたとか?
そこで雨を降らす事ができなかったから偽物のレッテルを貼られたとか?
いや、どっちかっていうと逆。
実際に雨が降ることは降ったんだよ。
実際に雨が降ることは降ったんだよ。
え、それじゃぁなんで裁判に?
実は雨が降りすぎてしまったんだ……
え?
チャールズは依頼通り雨を降らせることに成功させる。
そして当初は住民たちも久々の雨に大喜びしてたんだけど、次第に笑えない事態になりはじめるんだよ。
そして当初は住民たちも久々の雨に大喜びしてたんだけど、次第に笑えない事態になりはじめるんだよ。
笑えない事態?
なんとチャールズが呼んだ雨は一か月間以上も止むことがなかったんだ……。
げっ……。
その結果、今度は降りすぎた雨のせいでサンディエゴは大洪水に襲われる事となる。
その上、なんとチャールズは「サンディエゴに大洪水を起こした人物」として訴えられてしまうんだ。
その上、なんとチャールズは「サンディエゴに大洪水を起こした人物」として訴えられてしまうんだ。
いきなり手のひらを反してきたわね……。
そして裁判の結果はチャールズが納得のいくものではなかったんだ……
はたして裁判の結果は?
そして気になる判決だけど、裁判所の下した判決は……
無罪!
そりゃそうよね。
「雨を降らせた」っていう決定的な証拠もないのに犯人扱いされたらたまったもんじゃないわ。
「雨を降らせた」っていう決定的な証拠もないのに犯人扱いされたらたまったもんじゃないわ。
だよね。
当時の裁判官たちも「科学的に雨を降らせた証拠はなく、偶発的におきた自然災害」と判決を下したんだ。
当時の裁判官たちも「科学的に雨を降らせた証拠はなく、偶発的におきた自然災害」と判決を下したんだ。
ん……?
偶発的……?
偶発的……?
そう。
マキエも気づいたと思うんだけど、チャールズは無罪になったものの裁判所という公の場で
「雨が降ったのはお前の技術じゃないよ。偶然だよ」
って言われてしまったんだよ。
マキエも気づいたと思うんだけど、チャールズは無罪になったものの裁判所という公の場で
「雨が降ったのはお前の技術じゃないよ。偶然だよ」
って言われてしまったんだよ。
あちゃぁ……。
でも、有罪になったら有罪になったで大洪水を起こした犯人になっちゃうわけよね……
でも、有罪になったら有罪になったで大洪水を起こした犯人になっちゃうわけよね……
そう。
もう裁判にかけられた時点でチャールズは不幸しか待ち受けてなかったんだよ。
もう裁判にかけられた時点でチャールズは不幸しか待ち受けてなかったんだよ。
その後、チャールズはこの裁判以降、降雨技術を封印。
そして技術を公開することなくこの世を去ってしまうんだ。
そして技術を公開することなくこの世を去ってしまうんだ。
もし、チャールズの技術が公開されてたら水不足に苦しむ人たちも救えたかもね。
かもね。
でも、現代みたいに化学が発展しても未だに確率してないから、やっぱり偶然だったんじゃないかな。
でも、現代みたいに化学が発展しても未だに確率してないから、やっぱり偶然だったんじゃないかな。
以上がレインメーカーに関する都市伝説。
意外と面白かったでしょ?
意外と面白かったでしょ?
そうね。
でも、雨を降らせてってお願いしといて降ったら降ったでチャールズを裁判にかける民衆にイラッっときたけどね……。
でも、雨を降らせてってお願いしといて降ったら降ったでチャールズを裁判にかける民衆にイラッっときたけどね……。
まぁ物は限度が重要ってことで……
今から100年以上も前に人工降雨を成功させた人物についてでっす!