

あー。聞いたことあるかも。
何かの漫画で読んだ記憶があるわね。
何かの漫画で読んだ記憶があるわね。

漫画だったらたぶん手塚治虫のブラックジャックじゃないかな?
網膜移植を受けた女の子が手術以降、男の顔が浮かぶようになったって話。
網膜移植を受けた女の子が手術以降、男の顔が浮かぶようになったって話。

あーそう!それそれ!

たしか目に浮かぶ男の人が初恋の人と思いきや、網膜を提供してくれた人を殺した殺人者だったって話よね。

ちなみにマキエはこの話をどう思う?

やっぱ初恋は実らないわよねー……。
でも実らないからこそ甘酸っぱい思い出になってくれるって感じかなぁ。
でも実らないからこそ甘酸っぱい思い出になってくれるって感じかなぁ。

いや、そっちじゃなくて網膜に風景や顔が焼き付くっていう方……

あ、そっち?
子供の頃は信じてたけど、今は半信半疑ってとこね。
子供の頃は信じてたけど、今は半信半疑ってとこね。

実はこの都市伝説は日本だけのものじゃなくて海外でも存在するんだ。
中にはこの説を信じて警察に捕まらないために殺した相手の両目を潰した殺人者もいるんだよ。
中にはこの説を信じて警察に捕まらないために殺した相手の両目を潰した殺人者もいるんだよ。

想像するとかなりグロテスクね……。

それじゃ、まずはその両目を潰された殺人事件の話から紹介していきまっす!

いや……。
もう結論だけでいいんだけど……。
もう結論だけでいいんだけど……。
両目を撃ち抜かれた奇妙な死体

この事件が発生したのは1927年の9月27日。
エセックス州にあるハウという所で両目を撃ち抜かれた死体が発見されるんだ。
エセックス州にあるハウという所で両目を撃ち抜かれた死体が発見されるんだ。

エセックス州ってどこ?
アメリカ?
アメリカ?

ああ、エセックス州はイギリス。
ところでエセックスってなんか淫靡な響きだよね
ところでエセックスってなんか淫靡な響きだよね

アンタは中学生か……

ちなみにエセックス州のハウっていう所は360度、見回す限りすべてが農場っていうド田舎なんだけど、その田んぼ道で一人の警察官が倒れているのを郵便配達員が見つけるんだ。

ほう。

この警察官の名前はジョージ・ガターリッジ。
なんと、ジョージの顔面には合計4発もの銃弾が撃ち込まれていて、そのうち2発はジョージの両目を撃ち抜いていたんだ。
なんと、ジョージの顔面には合計4発もの銃弾が撃ち込まれていて、そのうち2発はジョージの両目を撃ち抜いていたんだ。

警官殺しって罪が重いらしいわね

マキエっていつも変なところは詳しいよね……。

で、調査を開始した警察官たちは両目を撃ち抜かれている事は警察への挑発と考え、懸命に捜査を実施。
その結果、4か月後には犯人が逮捕される事となるんだ。
その結果、4か月後には犯人が逮捕される事となるんだ。

その犯人というのが「フレデリック・ブラウン」と「ウィリアム・ケネディー」という二人組。

彼らはもともと強盗や窃盗を繰り返していた根っからの犯罪者で、別の自動車窃盗容疑で逮捕されたときに所持していた拳銃の弾道痕がジョージを射殺した弾丸と一致したことで警官殺しとしても逮捕されることとなるんだ。

犯行に使った銃ぐらい処分しときなさいよ……。

そして警察官たちは事情聴取の中でブラウンに
「なぜジョージの両目を撃ったんだ」
と聞いたところ、ブラウンは
「人が最後に見た光景は網膜に焼き付けられていると聞いた。」
「俺は警察官に顔を見られたから両目を撃った」
と答えたらしい。
「なぜジョージの両目を撃ったんだ」
と聞いたところ、ブラウンは
「人が最後に見た光景は網膜に焼き付けられていると聞いた。」
「俺は警察官に顔を見られたから両目を撃った」
と答えたらしい。

へぇ。
100年近く前からこの都市伝説はあったのね。
100年近く前からこの都市伝説はあったのね。

日本でも有名な話だと自分をひき逃げした車のナンバープレートが網膜に焼き付いていて犯人が逮捕されたっていう話もあったりするよ。
たぶん作り話だろうけどね。
たぶん作り話だろうけどね。

ちなみに警察殺しの二人はどうなったの?

1928年の5月31日に絞首刑になりました……。

やっぱり警察殺しは罪が重いのか……。

その理由は「犯罪による罪」に「国家への反逆」っていう罪が追加されて罪状が重くなるみたいだね。

あー、なるほどねー。

そういえば結局どうなの?
本当に網膜に焼き付くの?
本当に網膜に焼き付くの?
本当に死亡直後の風景が網膜に焼き付くのか?

それじゃ最後にネタ晴らしだけど、この
「死後直後の風景が網膜に焼き付く」
という説には医学的根拠は一切ありません!
「死後直後の風景が網膜に焼き付く」
という説には医学的根拠は一切ありません!

デマって事か。

というか、本当に焼き付いちゃったら網膜のドナー提供とかもできなくなっちゃうしね。

ただ、この都市伝説は理論的には可能だって言ってる人もいて、その人はなんと東京都監察医務院長を務めた上野正彦っていう人。

誰……。

まぁ死体検案とかのプロフェッショナルってとこかな。

上野元院長曰く
「死の瞬間の映像を調べることは理論上はできなくもない。」
「ロドプシンが網膜に光を焼き付ける。」
「網膜を取り出したら犯人の顔がもわかるかもしれない」
って言ってたりもする。
「死の瞬間の映像を調べることは理論上はできなくもない。」
「ロドプシンが網膜に光を焼き付ける。」
「網膜を取り出したら犯人の顔がもわかるかもしれない」
って言ってたりもする。

へー。

でもまぁ一般的に行われてない時点であまり実用性はなさそうだね。

助けに来た人の顔が残っちゃって誤認逮捕とかになったりして

あー、そりゃ怖いな……
死者の網膜には死亡した直後の風景が焼き付くという都市伝説についての紹介でっす!