なにそれ。
初めて聞く話ね。
初めて聞く話ね。
だろうね。
正式名称を知らないからボクが今、勝手に名付けたからね。
正式名称を知らないからボクが今、勝手に名付けたからね。
は……?
いや、だってしょうが無いじゃん!
都市伝説や怖い話って大概の場合、正式名称が付いてないから紹介するときに困るんだよ!
都市伝説や怖い話って大概の場合、正式名称が付いてないから紹介するときに困るんだよ!
あ~、わかったわかった……。
で、どんな話なの……?
で、どんな話なの……?
この話はボクのお気に入りの都市伝説の一つで廃病院に肝試しに行った人の話なんだ。
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!
名古屋の廃病院に書かれていた血文字
この都市伝説は名古屋にある廃病院が舞台の都市伝説。
その廃病院は五階建ての大きな建物なんだけど、割と最近まで開業していた事もあって建物が崩壊する心配もないから、オカルト好きな人や廃墟マニアには人気のスポットだったらしい。
その廃病院は五階建ての大きな建物なんだけど、割と最近まで開業していた事もあって建物が崩壊する心配もないから、オカルト好きな人や廃墟マニアには人気のスポットだったらしい。
ほうほう。
そんな廃病院はいつからか“ある噂”が流れ始めるんだ。
ある噂?
その噂というのが
「真夜中を過ぎた後、3階以上にのぼると必ず何かが起こる」
という噂。
「真夜中を過ぎた後、3階以上にのぼると必ず何かが起こる」
という噂。
そして、そんな噂に魅せられた一人のオカルト好きの男性が一人で真夜中に廃病院に肝試しに行ったんだ。
わざわざ自分から怖い思いをしに行く人の気が知れないわね……。
とはいっても最近は廃墟への不法侵入の取り締まりが厳しいから男性も中には入れるとは思っていなくて、最初は病院周辺を探索して終わるつもりだったんだ。
男性は廃病院に到着してあたりを散策するんだけど、周りの散策だけだと特に何も起きずにすぐに終わってしまう。
男性は廃病院に到着してあたりを散策するんだけど、周りの散策だけだと特に何も起きずにすぐに終わってしまう。
あまりにも何も無かったせいで、物足りなさを感じた男性はダメ元で正面玄関に行き、大きなガラスのドアを開けようと試みたんだ。
ほう……。
すると、何故か正面玄関のドアには鍵がかかっておらずあっさりと開く。
え、なんで?
男性も不審に思ったんだけど、もともとオカルトスポットとして有名だったから、別の廃墟マニアやオカルトマニアが探索に来た時に開けたまま帰ったんだと考えて病院内を探索することにしたんだ。
病院の構造としては一階は外来診察室、二階以降は病棟となっていて一階をざっと見て回ったけど特に何もない。
そして、男性は何かが起きるといわれているお目当ての3階に向かう……。
そして、男性は何かが起きるといわれているお目当ての3階に向かう……。
ふんふん。
当然エレベーターは使えないから階段で昇るわけだけど、2階に着くと階段の踊り場の床一面が赤色に染まっていたんだ。
え、何!?
血!?
血!?
男性もびっくりして目を凝らすと、そこには赤い文字で
「私はここで殺されました」
と書かれていたんだ。
「私はここで殺されました」
と書かれていたんだ。
なんなの……?
血文字……?
血文字……?
男性も血なのかペンキなのかを調べたかったんだけど、懐中電灯だけだと本当の血なのか赤いペンキなのかは分からない。
そこでまずはこの赤い文字がイタズラか怪奇現象かを知りたくて3階に上がらず、先に2階を探索することにしたんだ。
そこでまずはこの赤い文字がイタズラか怪奇現象かを知りたくて3階に上がらず、先に2階を探索することにしたんだ。
なかなか度胸あるわよね……。
そしてある程度進むと分かれ道になっていて、床にはまた赤い血文字が書かれていたんだ。
その赤い文字は床に
「右に行けば私の上半身があります。」
「左に行けば私の下半身があります。」
と書かれていたんだ。
その赤い文字は床に
「右に行けば私の上半身があります。」
「左に行けば私の下半身があります。」
と書かれていたんだ。
怖い!
だめ!結構怖いかも!
だめ!結構怖いかも!
さすがにオカルト好きの男もこの時点ではかなり怖くなってきたんだけど、ここまで来たら後には引けない。
ただ、悪戯や怪奇現象ではなくて本当に異常者が起こした殺人事件の可能性も頭によぎる。
そして男性は“本当に死体があったら怖いから”という理由で顔を見ないで済む下半身がある書かれていた左の道に入っていったんだ。
ただ、悪戯や怪奇現象ではなくて本当に異常者が起こした殺人事件の可能性も頭によぎる。
そして男性は“本当に死体があったら怖いから”という理由で顔を見ないで済む下半身がある書かれていた左の道に入っていったんだ。
いやいや、もう帰れよ……。
男性が左の道を少し歩いていくと、さっき上がってきた階段とはまた別の階段が現れる。
そして、その階段の踊り場には赤い矢印が3階に向かって伸びていたんだ……。
そして、その階段の踊り場には赤い矢印が3階に向かって伸びていたんだ……。
3階に上がれってこと……?
もともと3階を探索するつもりだったし男性は意を決して3階に上る。
そして3階についたらまた床に赤い矢印がついていて、その赤い矢印はナースステーションに向かって伸びていたんだ。
そして3階についたらまた床に赤い矢印がついていて、その赤い矢印はナースステーションに向かって伸びていたんだ。
男性は赤い矢印に導かれてナースステーションに入ると廃病院だけあってナースステーションの中は空っぽ。
拍子抜けした男性がナースステーションの内部を見回していると建物に備え付けの大きな棚があって、その棚の扉に今までと同じような赤い文字で
「ここに私の下半身が入っています。」
と書かれていたんだ。
「ここに私の下半身が入っています。」
と書かれていたんだ。
あー……。
ついに着いちゃったよ……。
ついに着いちゃったよ……。
そして男性が意を決して棚の扉を開けたところ……。
あ、開けるんだ……。
何も無かったんだ。
え?あれ?
ただのイタズラ……?
ただのイタズラ……?
男性も最後の最後で今までの血文字は手の込んだイタズラだと判断。
でも、普段とは違う恐怖体験に満足していると遠くからかすかに何かを引きずるような音が聞こえてきたんだ。
でも、普段とは違う恐怖体験に満足していると遠くからかすかに何かを引きずるような音が聞こえてきたんだ。
お……。
男性は恐怖体験のついでに音のする方も探索しようと棚の扉を閉めようとしたときに扉の裏に今までと同じような赤い文字が書かれていることに気づく。
そこにはこう書かれていたんだ……。
「上半身は今、そちらに向かっています」
ああああ!
以上です。
えっ、あっ、終わり……?
最後は?
最後はどうなっちゃうの?
最後は?
最後はどうなっちゃうの?
まぁその辺はご想像にお任せします……。
まとめ
これが僕のお気に入りの都市伝説の一つの「私の上半身と下半身」。
どうだった?
どうだった?
作り話と分かってても背筋がゾクッとするような話だったわね……。
最後のオチも怖かったかも……。
最後のオチも怖かったかも……。
こういう話って夜に一人でいる時に思い出すと別の怖さがあるよね。
やめて……。
一人でいる時に思い出しちゃうから……。
一人でいる時に思い出しちゃうから……。
でも、最後の「上半身は、そちらに向かっています」ってあたりが一番怖かったわ。
あー、そうだね。
ボクもそのオチは好きだよ。
ボクもそのオチは好きだよ。
まさに
「いま、会いにゆきます」
って感じだったわね。
「いま、会いにゆきます」
って感じだったわね。
いや、そっちは恋愛小説だから……。
あんまり作者に怒られるような事は言わないで……。
あんまり作者に怒られるような事は言わないで……。
それも「私の上半身と下半身」という話について紹介したいとおもまっす!