都市伝説「八尺様」!壮絶な怖さを誇る2ch発祥の怪異譚!

スポンサーリンク
ぐっさん
今回紹介する都市伝説は「八尺様」について!
今は5chになっちゃったけど、かつての2chで有名となったホラー系都市伝説について紹介したいと思います!
マキエ
あー。しってる。
なんか白いワンピースを着た幽霊でしょ?
ぐっさん
白いワンピースかどうかはおいといて正体不明の妖怪や幽霊による怪異譚だね。
マキエ
でも八尺様ってかなり有名な話だし、誰もが知ってる話を今更紹介するってどうなの?
ぐっさん
確かに名前やキャラクター像は有名だけど、八尺様にまつわる話というかエピソードを知らない人が意外と多いんだよ。
マキエは八尺様の外見以外の事についてはちゃんと知ってる?
マキエ
……。
白いワンピースの……。
ぐっさん
いや、だからそれは外見だから……。
マキエ
そういえば言われてみれば知らないわね。
ぐっさん
でしょ?
それじゃ早速紹介していきまっす!

八尺様が生まれた経緯とキャラクター像

ぐっさん
この八尺様が都市伝説として誕生したと言われているのは2008年。
今は5chになってるけど、当時の2chにあったオカルト板に投稿された話がきっかけで爆発的に広がった都市伝説のひとつと言われているんだ。
マキエ
2008年か。
結構昔からあるのね。
ぐっさん
今は下火になってるけど、当時はオカルトブームだったから、八尺様以外にも様々な怖い話や都市伝説が誕生してたりもするけどね。
ぐっさん
そして八尺様は名前の通り身長が八尺ほどある長身の幽霊で、2chに投稿された話では白いワンピースと帽子をかぶった女性として登場しています。
マキエ
名前通りってどういうこと?
ぐっさん
え、だから八尺。
マキエ
八尺って名前じゃないの?
ぐっさん
え……?マジで言ってる……?
尺って長さの単位なんだけど聞いたことない……?
マキエ
あ、そうなの?
ぐっさん
マジか……。
まぁ確かに今は使われてないけど尺は尺貫法っていう昭和41年(1966年)まで使われていた長さの単位だよ。
マキエ
あ、そうなんだ。
じゃぁ八尺ってどれぐらい?
ぐっさん
一尺は30.303センチメートルだから八尺だと約2メートル40センチぐらいだね。
マキエ
でか!
ぐっさん
そして八尺様は
「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽっ……」
という声と共に現れる事で有名で、八尺様に魅入られた人は数日以内に死亡すると言われている恐ろしい幽霊でもあります。
ぐっさん
この辺は八尺様のエピソードと一緒に紹介していくね。

忙しい人向けの八尺様解説!八尺様に魅入られた男性の運命とは……


ぐっさん
それじゃ次は2chに書き込まれたエピソードについてかいつまんで紹介していきまっす。
原作が読んでみたい人はこのページの一番したに原作を用意したのでそちらをご覧ください。
ぐっさん
今回紹介する2chに書き込まれた八尺様の原作とも言えるストーリーでは一人の男性がとある田舎に里帰りしたところから始まるんだ。
ぐっさん
ある日、里帰り中の男性が実家の縁側でのんびりしていたところ
「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽっ」
という不可思議な声を耳にする。
マキエ
ふんふん。
ぐっさん
あまり聞きなれない音が気になった男性は音がしてきたほうを向くんだけど、視線の先には生垣があり、その生垣の向こう側に帽子をかぶった女性の姿があったんだ。
ただ、その生垣の高さは2メートル近くあり、生垣の向こう側に立っている人は普通は見えるはずがない。
ぐっさん
男性は異常な光景について驚いていると、その女性は移動して姿を消してしまう。
すると「ぽぽぽぽ」という音も同時に消えて女性から発せられていた音だという事がわかったんだって。
マキエ
ほぅ……。
ぐっさん
そして男性はこの怪奇現象を祖父や祖母に話したところ祖父母達は驚き、男性にこの地域にまつわる八尺様の伝説について話し出すんだ。
その伝説というのが
この地域には八尺様と呼ばれる幽霊が存在し、その八尺様に魅入られると数日以内に取り殺されてしまう
というもの。
ぐっさん
祖父母は男性を守るために友人からお札を貰い、男性にお札を持たせ2階の部屋にかくまう事にしたんだ。
そして祖父は男性に
明日の朝まで決して出てはいけない。そして明日の朝まではお前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
と伝え扉を閉めたんだって。
マキエ
なんで一人にするんだろ。
一緒に居てあげたらいいのに。
ぐっさん
それは知らん……。
ぐっさん
そしてあまりにも真剣な祖父母達の行動に怖くなった男性は祖父母たちの言う事に素直に従う事にして、布団の中で朝が来るのを待っていたんだ。
するといつの間にか眠ってしまっていて、目が覚めたのが何と夜中の午前一時
マキエ
あ、嫌な時間帯……。
ぐっさん
男性も嫌な時間に目が覚めてしまったと思っていた矢先、窓ガラスをノックするような音がして
外から祖父の声で
「おーい。大丈夫か。怖ければ無理しなくていいぞ。」
「どうした、こっちに来てもええぞ。」
という声が聞こえてきたんだ。
マキエ
ノックって……。
2階よね……?
ぐっさん
そう。
マキエ
しかも祖父は朝まで話しかけないって言ってたのよね……?
ぐっさん
そう。
男性も話しかけてきているのは祖父ではないと感じ取り決して外には出なかったんだ。
ぐっさん
すると
「ぽっ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽっ……」
という、最初にワンピースを着た女性を見た時と同じ音が聞こえ始めてきたんだ……。
マキエ
うっ……。
わたし、こういう騙してくる系の話って苦手かも……。
ぐっさん
男性は慌てて部屋にあった仏壇に駆け寄り、朝まで仏像に祈り続けた。
そして長い夜が終わり、祖父に言われた朝7時を過ぎたところで外にでると祖父母たちが出迎えてくれて無事に夜を過ごせたことを祝ってくれたんだ。
マキエ
おお、生存フラグ。
ぐっさん
そして外には祖父母たちは男性がすぐに村から逃げ出せるように手配してくれていて、祖父母たちの友人が運転する車にのって村を離れたらしい。
ぐっさん
村から遠ざかる車の中で男性はようやく恐怖から解放されたと思っていたんだけど、なんと車の外から再び
「ぽっ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽっ……」
という声が聞こえてきたんだ……。
マキエ
朝でも動けてるじゃん!
ぐっさん
男性が恐る恐る音のする方向を向くと、そこに見えるのは白いワンピース。
そのワンピースがまるで車と並走するように着いてきていたらしい。
マキエ
怖ぁ……。
ぐっさん
車を運転していた祖父の友人は恐怖におびえる男性をみてお札を握って下を向いておくように指示。
男性は言われたとおりにもらったお札を握りしめ、目を閉じて耐えていると次第に音が聞こえなくなり、最終的には無事に村を脱出することができたんだって。

まとめ

ぐっさん
以上が2chで有名になった都市伝説「八尺様」のストーリー。
どうだった?
マキエ
意外と怖かったわね。
特に男性を騙して外に出させようとするあたりがゾクッとしたわ。
ぐっさん
ボクが紹介したのはあくまで抜粋だから興味が沸いて原作を読みたくなったらページの下に用意した原作を読んでみてね。
ちなみにこの投稿があった以降は八尺様に関する様々な書き込みや体験談があってそっちも結構怖い話がそろってるよ。
ぐっさん
まぁ最近ではどっちかって言うと萌え系に特化しちゃったみたいだけどね……
マキエ
なんでそっち方面に行ったし……

おまけ

親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗る
ようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで
来ると、一人女性が見えた。まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。
そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。お気に入り詳細を見る
その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。

その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。あの女だって、自分から見に行った
わけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。
ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。

この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西
南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。
そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。

しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用を済ませろってことか・・・

「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。
テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。
そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)

なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。

そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」

じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。
一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈
りをはじめた。

そのとき、

「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしの
テレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。

念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを
開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。

下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。そして、庭に何人かの男たちがいた。
ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、
庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。

「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。
車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。

間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」
またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。

目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。
しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。

無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。

慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。
コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。

周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。

やがて、声と音が途切れたと思ったとき、Kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなあ」と安堵の声を出した。

やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。
親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
Kさんは「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」と新しいお札をくれた。

その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地に移った人も知っているという。

バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、つまりは極々薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったようだ。
それでも流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、また夜より昼のほうが安全と思われたため、一晩部屋に閉じ込められたのである。
道中、最悪ならじいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。

そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこには行かないようにと念を押された。

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞
いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。

八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということ
だ。まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、身内の声であのよ
うなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。

それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。

「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通じる道のものがな」

と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという)

今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…

スポンサーリンク