まーた発音し辛い事件名ね……。
しかも一瞬「タマムシ事件」って聞こえたし……。
しかも一瞬「タマムシ事件」って聞こえたし……。
タマムシ事件か~。
なんか興味がそそられる事件名だね。タマムシが大量発生したりするのかな?
なんか興味がそそられる事件名だね。タマムシが大量発生したりするのかな?
いや、聞き間違いとかどうでもいいから……。
で、今回はどんな感じの話なの……?
で、今回はどんな感じの話なの……?
今回の話は一言で言うとオーストラリアで発生した殺人事件かつ未解決事件の話だね。
ただ普通の殺人事件とは違って最初から最後まで何もかもが謎で、そして謎だらけのまま迷宮入りしてしまった謎多き事件なんだよ。
ただ普通の殺人事件とは違って最初から最後まで何もかもが謎で、そして謎だらけのまま迷宮入りしてしまった謎多き事件なんだよ。
何回“謎”って言うのよ……。
まぁそれだけ本当に「?」って感じの事件なんだよ。
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!
海岸に現れた謎の男の遺体
それじゃ改めて今回紹介する話は「タマム・シュッド事件」!
オーストラリア最大の未解決事件と呼ばれる事件についてでっす。
オーストラリア最大の未解決事件と呼ばれる事件についてでっす。
今回の事件が発生したのは1948年12月1日、オーストラリアのグレネルグという町。
この町は海に面している町なんだけど、その町の砂浜で一人の男性の遺体が発見されるんだ。
この町は海に面している町なんだけど、その町の砂浜で一人の男性の遺体が発見されるんだ。
ふんふん。
その遺体の外見は40代ぐらいのイギリス人風の男性で、警察が最初に駆けつけた時は遺体は仰向けの状態で、まるで砂浜で眠っているように横たわっていたらしい。
きれいに安置されていたって事?
まぁそんな感じ。
で、当然警察が捜査を開始する事になるんだけど遺体は目立った外傷もなかったから最初は病死や事故死、もしくは自殺だと考えられていたんだって。
で、当然警察が捜査を開始する事になるんだけど遺体は目立った外傷もなかったから最初は病死や事故死、もしくは自殺だと考えられていたんだって。
ただその遺体は身元を判別できるような物を一切所持していなかったから警察は行方不明者リストや歯科記録から身元の調査を開始。
ところが誰一人として一致する情報がなく、しかも調べれば調べるほど次から次へと謎が出てくる事となるんだ。
ところが誰一人として一致する情報がなく、しかも調べれば調べるほど次から次へと謎が出てくる事となるんだ。
遺体を取り巻く様々な謎
正体不明の遺体はソマートン公園で発見されたから「ソマートン・マン」という名称がつけられたんだけど、まず最初に警察が頭を悩ませたのが遺体の服装。
遺体は夏だというのに長袖長ズボンのスーツを着用し、さらに分厚いニットのプルオーバーを着込んでいたんだ。
遺体は夏だというのに長袖長ズボンのスーツを着用し、さらに分厚いニットのプルオーバーを着込んでいたんだ。
え、夏?
12月に起きた事件って言ってなかった?
12月に起きた事件って言ってなかった?
オーストラリアは日本と季節が逆だからね。
オーストラリアの12月は日本で言う初夏って感じかな。
オーストラリアの12月は日本で言う初夏って感じかな。
ああ、そういえばオーストラリアのサンタクロースがサーフィンしてる動画を見たことがあるわね。
え、じゃぁなんで夏にオーバーを羽織ってんの……?
それが分からないから警察は頭を悩ませたんじゃないか……。
なるほど……。
そして調査を進めて行くとソマートン・マンが履いていた遺留品のズボンに隠しポケットが縫い付けられていることが発覚。
そしてその隠しポケットには一枚の丸められた小さな紙切れが入っていたんだって。
そしてその隠しポケットには一枚の丸められた小さな紙切れが入っていたんだって。
紙切れ?
ちなみにその紙切れの写真がコチラ。
何これ。
パンツのブランド名?
パンツのブランド名?
いや違う……。
なんでズボンのブランド名が隠しポケットに入っているのさ……。
なんでズボンのブランド名が隠しポケットに入っているのさ……。
いや、なんか服のタグっぽかったから……。
そういえば言い忘れていたけれど、洋服のタグは全て切り取られていて身元どころか服のブランドや生産国すら分からない状態だったそうだよ。
もう確実に他殺じゃん……。
徹底的に証拠隠滅されてるじゃん……。
徹底的に証拠隠滅されてるじゃん……。
その可能性が高そうだよねぇ……。
まぁそれはいいとして、この紙切れは何なの?
この紙切れは詩集の一部を切り取った物なんだって。
詩集……?
うん。
発見された直後は警察も何か全く分からなかったんだけど、調査の結果この紙切れは『ルバイヤート』っていうタイトルの詩集の最後のページから切り取った物だと分かったんだ。
発見された直後は警察も何か全く分からなかったんだけど、調査の結果この紙切れは『ルバイヤート』っていうタイトルの詩集の最後のページから切り取った物だと分かったんだ。
ルバイヤート?
何でも11世紀の頃にペルシアの学者「ウマル・ハイヤーム」によって執筆された詩集なんだってさ。
何かまたよく分からない物が出てきたわね……。
で、なんでそんな物がズボンの隠しポケットに入ってんのよ……。
それについても分かりません!
じゃぁ文字は?
これは何て書いてあるの?
これは何て書いてあるの?
これはペルシア語で意味としては「終った」とか「完了した」って意味らしいよ。
……。
それって「殺害完了」って意味じゃないでしょうね……。
それって「殺害完了」って意味じゃないでしょうね……。
それはボクも思ったけど、ちょっと回りくどすぎる気もするけどね。
でも、その切り取られた詩集が発見できれば何かの手がかりになるんじゃ無いの?
実は切り取られた詩集はちゃんと発見されていたりします。
あ、そなの?
うん。
この紙切れがルバイヤートの一部だと判明した後、警察はその事を公開して市民に情報提供を呼びかけたんだよ。
すると一人の市民が最後のページが切り取られたルバイヤートを届け出たんだって。
この紙切れがルバイヤートの一部だと判明した後、警察はその事を公開して市民に情報提供を呼びかけたんだよ。
すると一人の市民が最後のページが切り取られたルバイヤートを届け出たんだって。
え、その男性はどうやって、その詩集を手に入れたの?
なんでも車を未施錠状態で駐車していたら、いつの間にか後部座席に置かれていたらしいよ。
え、なんで……?
それについてもよくわかりません……。
じゃぁ、その詩集から何か新しい発見とかは無かったの?
残念ながら何かが判明するどころか届けられた詩集にはさらなる謎が待ち受けていたんだよ。
え、また謎が増えるの……?
詩集の裏表紙に書き込まれた謎の暗号
市民の協力によって届けられた詩集と隠しポケットに入っていた紙切れと突合した結果、届けられた詩集は確かに同一の物であるということが判明。
そして捜査が少しは前進するかと思われた矢先、警察は新たな謎に頭を悩ますことになってしまうんだ。
その新たな謎っていうのは?
その届けられた詩集の裏表紙には暗号文が書き込まれていたんだよ……。
ちなみに暗号というのがコチラ。
事件について何一つ明らかになってないのに、さらに暗号まで出てくんの……?
なんか風呂敷を広げすぎて収集が付かなくなったミステリー小説を読んでる気分……。
なんか風呂敷を広げすぎて収集が付かなくなったミステリー小説を読んでる気分……。
ミステリー小説ならオチが用意されているけれど、現実で起きた事件はそううまくいかないのがつらいところだね。
で、この暗号文は解読できてるの?
残念ながら70年以上経った今でも何が書いてあるかは全く不明のままです。
専門家からマニアまで色んな人が暗号解読にチャレンジしたみたいなんだけど、情報やパターンが少なすぎて誰一人として解を出すことはできなかったみたい。
専門家からマニアまで色んな人が暗号解読にチャレンジしたみたいなんだけど、情報やパターンが少なすぎて誰一人として解を出すことはできなかったみたい。
あ、そうなんだ……。
で、色んな追加情報は出てくるものの、真相が明らかになるどころか謎は深まるばかり。
そしてオーストラリア警察は国内だけじゃ無く国外にも情報を開示して情報を呼びかたり、遺体に防腐処理を施して事件解明に向けて様々な取り組みを行ったんだ。
そしてオーストラリア警察は国内だけじゃ無く国外にも情報を開示して情報を呼びかたり、遺体に防腐処理を施して事件解明に向けて様々な取り組みを行ったんだ。
ふむ。
ところが有益な情報はゼロ。
結局、何一つ判明しないまま未解決事件として幕を閉じる事となったんだ……。
結局、何一つ判明しないまま未解決事件として幕を閉じる事となったんだ……。
……。
え、おわり……?
何一つ明らかにならないまま……?
何一つ明らかにならないまま……?
だから最初に言ったじゃん。
「最初から最後まで何もかもが謎」
って。
「最初から最後まで何もかもが謎」
って。
まさかこれほどまでとは……。
まとめ
以上がオーストラリア史上最大の未解決事件「タマム・シュッド事件」についてでした。
どうだった?
どうだった?
私、ミステリーとか未解決事件とかって嫌いじゃ無いけれど。ここまで謎過ぎたらあまり面白くないわね……。
だね。
ただ当時に今ぐらいの科学力があれば別の新発見があったかもしれないけどね。
ただ当時に今ぐらいの科学力があれば別の新発見があったかもしれないけどね。
うーん……。
でもやっぱり気にはなるわね……。
でもやっぱり気にはなるわね……。
あ、そうそう。
ちなみに仮説としてはスパイ説が有力みたいだよ。
ちなみに仮説としてはスパイ説が有力みたいだよ。
スパイ説?
なんでもソマートン・マンはヨーロッパ方面の国のスパイで任務中に消されたんじゃないかっていう説があるみたい。
そして遺体から身分を割り出せないのは捕まった時を想定して、本人が身元が分かるような物をあえて所持していなかったのではないかって。
そして遺体から身分を割り出せないのは捕まった時を想定して、本人が身元が分かるような物をあえて所持していなかったのではないかって。
あー、なるほど。
もしそれが事実ならかなり有能なスパイだったっぽいわね。
もしそれが事実ならかなり有能なスパイだったっぽいわね。
それも読者のコマさんからのリクエストにお応えして「タマム・シュッド事件」についてご紹介したいと思いまっす!