念のため聞いておくけれど、アンタが言ってる“2つの顔”っていうのは裏表がある人の事を言ってる訳じゃないわよね……?
そんなことを言い出したら人間は誰でも2つの顔を持っているでしょ。
今回の話は19世紀のイギリスにいた後頭部に顔があった人物についての話だよ。
今回の話は19世紀のイギリスにいた後頭部に顔があった人物についての話だよ。
後頭部に顔……。
あんまり聞きたくないかも……。
あんまり聞きたくないかも……。
それじゃ早速紹介していきまっす!
2つの顔を持つ「エドワード・モードレイク」
それじゃ改めて今回紹介するのは2つの顔を持つ「エドワード・モードレイク」について。
モードレイクは19世紀のイギリスに住んでいた人物で、とある有名な貴族の末裔だったんだ。
モードレイクは19世紀のイギリスに住んでいた人物で、とある有名な貴族の末裔だったんだ。
ふんふん。
貴族の末裔であるモードレイクは非常に人当たりも良く美形で人気者だったし、お金にも困ることなく優雅に暮らしていたんだけど、彼の悩みは後頭部にあるもう一つの顔。
冒頭でも紹介したとおり、モードレイクの後頭部には醜いもうひとつの顔があって、それが原因でよほどの事が無い限りは人前には姿を現さなかったって。
その後頭部の顔っていうのは一体何なの?
人面瘡的な何か?
人面瘡的な何か?
んー。どうだろ。
医学的というか科学的な観点から見ると結合双生児の一種かな?
かなり活発に動いていたみたいだし。
医学的というか科学的な観点から見ると結合双生児の一種かな?
かなり活発に動いていたみたいだし。
え……?
その顔って動くの……?
その顔って動くの……?
うん。
物を食べたり喋ったりする事はできなかったみたいだけど、眼球を動かしたり表情を変える事はできたそうだよ。
しかも不気味なのがモードレイクの感情とは全く逆の表情を浮かべていたらしい。
物を食べたり喋ったりする事はできなかったみたいだけど、眼球を動かしたり表情を変える事はできたそうだよ。
しかも不気味なのがモードレイクの感情とは全く逆の表情を浮かべていたらしい。
というと?
モードレイク本人は非常に好青年で愛嬌のある顔だった事に対して、後頭部の顔は非常に醜くい顔つきだった上にモードレイクが楽しんで笑っている時はあざけ笑うように嘲笑を浮かべて、逆に落ち込んだり悲しんでいる時は微笑んでいたらしいよ。
え……。なにそれ……。
偶然なの……?
偶然なの……?
偶然にしちゃできすぎてるよね……。
人生に悲観して自ら命を絶ったモードレイク
そんな他人には理解できない悩みを抱えていたモードレイクは23歳の若さで爵位を引き継ぐ事無く亡くなってしまいます。
あら、若いのに。
どして?
どして?
死因は自殺。
後頭部の顔はしゃべる事は出来ないと言われていたんだけど、なんでもモードレイクと二人きりの深夜の時だけモードレイクに語りかけていたんだって。
後頭部の顔はしゃべる事は出来ないと言われていたんだけど、なんでもモードレイクと二人きりの深夜の時だけモードレイクに語りかけていたんだって。
それと自殺にどういう関係があるの?
モードレイクが精神面的に限界にきちゃったみたい。
なんでも後頭部の顔は毎晩のように非常に汚い言葉でモードレイクを罵倒し、時には地獄の呪文のような言葉を浴びせていたそうなんだ。
なんでも後頭部の顔は毎晩のように非常に汚い言葉でモードレイクを罵倒し、時には地獄の呪文のような言葉を浴びせていたそうなんだ。
人間、眠れないのが一番きついわよね……。
そして眠れない日々が続いたモードレイクは手術で後頭部の顔を切り落とすことを決意。
「自分が死んでしまってもいい」という条件までつけて、手当たり次第に医者に手術を依頼して回ったそうなんだ。
「自分が死んでしまってもいい」という条件までつけて、手当たり次第に医者に手術を依頼して回ったそうなんだ。
いや、死んじゃったら意味ないジャン……。
よっぽど追い詰められていたんだろうね。
で、その頃にはモードレイクは後頭部の顔の事を「悪魔の顔」と呼んでいたそうなんだけど、残念ながらモードレイクの悪魔の顔を切り落としてくれる医者は見つかなくて結局は自殺してしまったんだってさ。
“死んでもいい”っていう条件がついてるならダメもとで手術してあげればいいのに。
いや、そういうわけにもいかないでしょ……。
ちなみにモードレイクが自殺した後に遺書が発見されたんだけど、その遺書には
「私が死んだ後も悪魔の顔が語り掛けてこないよう、悪魔の顔を切り取おとして破壊して欲しい。」
と書かれていたそうだよ。
「私が死んだ後も悪魔の顔が語り掛けてこないよう、悪魔の顔を切り取おとして破壊して欲しい。」
と書かれていたそうだよ。
本当にかなり追い詰められていたみたいね……。
ちなみに遺言は守られたの?
一説によると、死亡したモードレイクの後頭部から顔を切り落としてモードレイクの遺体はお墓に埋葬。
切り落とした悪魔の顔は切り刻まれて、どこかその辺に埋められたらしい。
切り落とした悪魔の顔は切り刻まれて、どこかその辺に埋められたらしい。
これでゆっくり眠れるようになったってわけか……。
モードレイクの話はただの都市伝説……?
とまぁ、いろいろモードレイクについて紹介したけれど、実はこの話はただの都市伝説みたいだね。
えっ……。そうなの……?
ちょっと信じかけてたんだけど……。
ちょっと信じかけてたんだけど……。
モードレイクっていう人物が存在したっていう正確な記録はないみたい。
もちろん”存在しない”っていう情報のほうが間違っている可能性もあるけどね。
もちろん”存在しない”っていう情報のほうが間違っている可能性もあるけどね。
じゃぁ今まで掲載されていた写真とかは何だったの?
ああ、このサイトに掲載した写真は全部フェイクだよ。
全員顔が違うでしょ?
全員顔が違うでしょ?
そういえばそうね……。
ちなみにモードレイクが一般人に知れ渡ったのは1890年代に発刊された新聞記事らしいんだけど、その記事を書いた記者はオカルト記事ばかりを書いている人だったみたい。
作り話で間違いなさそうね……。
まとめ
以上が2つの顔をもつ男「エドワード・モードレイク」についてでした。
どうたった?
どうたった?
んー。ちょっと興味は沸いたけど、話としてはあまり好きにはなれないわね……。
あ、そう?
なんで?
なんで?
だって今回の話が先天性の病気の話なら世界のどこかにはモードレイクと同じように悩んでいる人がいるのかなーって。
ああ、確かにそれはそうだね……。
でも、そういえば日本にも人面瘡の話が古くからあるわよね。
やっぱりこういうのって世界共通なのかしら。
やっぱりこういうのって世界共通なのかしら。
あ、その考えは面白いね。
人間が恐怖を感じるものはやっぱり共通してんのかな。
人間が恐怖を感じるものはやっぱり共通してんのかな。
私はゴディバのショコリキサーのミルクチョコレートが怖い。
……あっそう。
……。
いやいや。買ってこないよ?
落語じゃあるまいし……。
落語じゃあるまいし……。
それも2つの顔を持つ「エドワード・モードレイク」についてご紹介したいと思いまっす!