死体……農場……?
ああ、ホラー系の話か何か?
いや、アメリカに本当にある施設だよ。
死体を野外に放置して観察するっていう施設があるんだよ。
死体を野外に放置して観察するっていう施設があるんだよ。
え、一応聞くけど何の死体……?
もちろん人間の死体。
ちなみに正式名称は『Body farm(ボディファーム)』って言います。
ちなみに正式名称は『Body farm(ボディファーム)』って言います。
……。
理解が付いていかないけど、あまり聞きたくない話だっていう事はわかる……。
理解が付いていかないけど、あまり聞きたくない話だっていう事はわかる……。
それじゃ早速紹介していきまっす!
聞けよ……。
荒野に死体を放置する「死体農場」
それじゃ改めて今回紹介するのは「死体農場」!
アメリカに実在する人間の死体の農場についてでっす!
アメリカに実在する人間の死体の農場についてでっす!
冒頭でも少し触れたとおり、実はアメリカには
「広大な土地に人間の死体を放置して観察する」
という施設が存在していて、週に1回のペースで今もなお死体が投入されています。
「広大な土地に人間の死体を放置して観察する」
という施設が存在していて、週に1回のペースで今もなお死体が投入されています。
それはホラー話とか作り話とかではなく……?
うん。しかも一か所だけじゃなくアメリカには全部で7つの死体農場が存在していたりします。
ちなみに場所はノックスビル、ウェスタンカロライナ、テキサス、サムヒューストン、南イリノイ、コロラド、南フロリダの7つ。
ちなみに場所はノックスビル、ウェスタンカロライナ、テキサス、サムヒューストン、南イリノイ、コロラド、南フロリダの7つ。
その死体農場のなかでも一番大きいのはテキサス州にある死体農場で10万平方メートルの土地に100体近い死体が放置されていて、大体1週間おきに新しい死体が投入されているんだってさ。
えぇぇ……。
一体何が起こってるの……?
一体何が起こってるの……?
あ、もしかして鳥葬みたいに自然に死体を埋葬する葬儀形式を行う場所とか?
発想は惜しいけど、実は死体農場は研究機関の実験設備なんだ。
実験設備……?
死体農場は法医学の研究施設
それじゃそろそろネタバレというか、死体農場の存在意義について紹介していくけれど、実は死体農場は医学や法律、あとは人類学の研究の一環なんだ。
死体を野外に放置することが研究の一環……?
うん。実はこの死体農場の本当の目的は
「死体がどのように分解されていくか」
を観察する事でね。
分解の過程を研究する事で遺体の状況や死亡したタイミングなどを割り出だせるようになるんだって。
「死体がどのように分解されていくか」
を観察する事でね。
分解の過程を研究する事で遺体の状況や死亡したタイミングなどを割り出だせるようになるんだって。
あ、もしかして死亡推定時刻の研究とか?
そうそれ!
元々は1981年にノックスビルにあるテネシー大学のウィリアム・バス博士が始めた研究で、実際に人間の死体を使って研究を行う事で死亡推定時間の制度が格段に向上したんだ。
元々は1981年にノックスビルにあるテネシー大学のウィリアム・バス博士が始めた研究で、実際に人間の死体を使って研究を行う事で死亡推定時間の制度が格段に向上したんだ。
しかも今では警察やFBIに情報提供したり、捜査協力を依頼されたりするぐらいなんだって。
ドラマや推理小説で死亡推定時間って単語はよく耳にするけれど、その背景にはこんな事が行われていたのね……。
普通は想像すらできないよね……。
んー……。
確かにそういった意味では死体農場は必要なのかもしれないけれど、でも7か所も必要なのかしら……?
確かにそういった意味では死体農場は必要なのかもしれないけれど、でも7か所も必要なのかしら……?
実はそれにも理由があってね。
気候や気温が違うだけで腐敗具合や分解具合が変わってくるから様々な地域で研究する必要があるんだってさ。
気候や気温が違うだけで腐敗具合や分解具合が変わってくるから様々な地域で研究する必要があるんだってさ。
なるほど……。
言われてみればその通りな気がするわね……。
言われてみればその通りな気がするわね……。
後、他にはその地域に生息している動物に食い荒らされる過程を観測していたりするみたい。
動物に食い荒らされる過程……?
例えばハゲワシが生息するテキサス州にある死体農場なんかでは
「どのようにハゲワシに食い荒らされるか」
なんて実験をしているみたいだね……。
「どのようにハゲワシに食い荒らされるか」
なんて実験をしているみたいだね……。
そこだけ切り取るとヤバい話にしか聞こえないわね……。
でも、この研究結果があることで仮に死者が発見されてハゲワシに食い荒らされていても、残った部位や量によってある程度の死亡推定時刻が割り出せて、事件解決の糸口になるんだってさ。
なるほどね……。
まぁハゲワシに食い荒らされたら一日でほとんど無くなるそうだけどね……。
ダメじゃん!
さらに他にも事件や事故に遭ったことを想定して
・ゴミ袋に入れる
・カーペットに巻く
・池に放り込む
・穴に埋める
なんて方法も採用されているんだってさ。
・ゴミ袋に入れる
・カーペットに巻く
・池に放り込む
・穴に埋める
なんて方法も採用されているんだってさ。
確かに事件の解決に必要なデータは取れそうだけど、あんまり想像したくない観測方法ね……。
そういえば研究に使われている死体ってどういった人達なの?
研究に使われている死体は全て本人の意思によって検体されたものらしいよ。
ちなみに観測が終了したら丁寧に洗浄されて遺族に返還されたり、希望者はそのまま資料として保管されるんだって。
ちなみに観測が終了したら丁寧に洗浄されて遺族に返還されたり、希望者はそのまま資料として保管されるんだって。
なるほど。
そういった人たちの善意によって科学が発展していっているわけね。
そういった人たちの善意によって科学が発展していっているわけね。
そういえば最近、また新しい発見もあったみたいだよ。
様々な新発見が生まれる死体農場!一方でトラブルも多い?
ちなみに最近だとオーストラリアに設立されている死体農場で
「死後1年経過した死体であっても動く場合がある」
という研究結果が発表されたみたいだよ。
「死後1年経過した死体であっても動く場合がある」
という研究結果が発表されたみたいだよ。
え、どういう事……?
死体は死後硬直や体内に発生した腐敗ガスで体位が変わる事は知られていると思うけど、その後は乾燥してミイラ状態になって動かなくなると考えられていたみたい。
ふんふん。
ところがシドニーの科学者が17か月の間、カメラを使って定点観測を行った結果、筋肉や靭帯の収縮によってミイラ化した後も動き続けることが判明したんだってさ。
へー……。
1981年から行われているのに未だ新発見があるってのは凄いわね……。
1981年から行われているのに未だ新発見があるってのは凄いわね……。
そんな未だ新発見が生まれる死体農場だけど、一方で近隣住民とのトラブルも絶えないみたいだね……。
ああ、そりゃそうでしょうね……。
理由は聞かなくても大体想像はつくわね……。
理由は聞かなくても大体想像はつくわね……。
ちなみに苦情の大半が倫理観に基づいた物らしいけど、実害がでている場合もあるらしくてね。
「腐敗臭がする」とか「不衛生な虫が湧く」さらには「家の二階から死体が見える」なんて苦情もあったみたいだね。
「腐敗臭がする」とか「不衛生な虫が湧く」さらには「家の二階から死体が見える」なんて苦情もあったみたいだね。
家の二階から死体がズラリって想像するとたまったもんじゃないわね……。
まとめ
以上がアメリカにある死体農場についてでした。
どうだった?
どうだった?
最初はサイコパスというか猟奇的な話かと思ってたけど、実際は色々考えさせられるような話だったわね~……。
でもまさかそんな施設があるとは思いもしなかったわ。
死体農場があるのはアメリカ7か所とオーストラリアの1か所だけだし、普通は表に出てくるような施設じゃないからね。
ただ今じゃ人類学や細菌学だけじゃなく、検視官や法医学を学ぶ人達にとっても今じゃ必要不可欠な施設ではあるみたい。
ただ今じゃ人類学や細菌学だけじゃなく、検視官や法医学を学ぶ人達にとっても今じゃ必要不可欠な施設ではあるみたい。
へー。
ちなみに今回はぎりぎりセーフと判断した画像を掲載しているけれど、もっと詳しく知りたいと思った人は「Body farm」で検索してみてくださいね。
私はしないからね……。
あと「死体農場(Body farm)」っていう名称は何とかならなかったのかしら……。
あ、それはボクも思う……。
それもアメリカに実在する「死体農場」についてご紹介したいと思いまっす!