

ラットキング現象?
ネズミの王様でも登場すんの?
ネズミの王様でも登場すんの?

残念ながらミッ〇ーマウスは登場しない。
実はヨーロッパにはラットキングと呼ばれるちょっと変わったネズミの死骸があるんだ。
実はヨーロッパにはラットキングと呼ばれるちょっと変わったネズミの死骸があるんだ。

ネズミの死骸……?

うん。
しかも普通のネズミの死骸とは違って、何匹ものネズミがお互いのしっぽを絡ませた状態で死んでいるという物でね。
さらにその死骸が発見されるたびに大規模な飢饉や伝染病が発生した事から海外では不幸の前兆と言われているんだ。
しかも普通のネズミの死骸とは違って、何匹ものネズミがお互いのしっぽを絡ませた状態で死んでいるという物でね。
さらにその死骸が発見されるたびに大規模な飢饉や伝染病が発生した事から海外では不幸の前兆と言われているんだ。

え、じゃぁ何……。
今回はネズミの死骸の話って事……?
今回はネズミの死骸の話って事……?

その通り!
それじゃ早速紹介していきまっす!
それじゃ早速紹介していきまっす!

えぇ~……。
不幸の前兆「ラットキング現象」

それじゃ改めて今回紹介するのは「ラットキング現象」について!
まずは現物を見て貰おうと思うんだけど、ラットキング状態になったネズミの写真がコチラ!
まずは現物を見て貰おうと思うんだけど、ラットキング状態になったネズミの写真がコチラ!

え、何コレ……。
どうなってんの……?
どうなってんの……?

これこそがラットキング現象。
複数のネズミのしっぽが絡まり合って身動きが取れなくなった物だね。
複数のネズミのしっぽが絡まり合って身動きが取れなくなった物だね。

ちなみに世界最大のラットキングはドイツのマウリティアヌム博物館で展示されている1828年に発見されたラットキングで32匹のネズミが絡まっていたりします。


お~ぅ……。
なんかリアクションに困るわね……。
なんかリアクションに困るわね……。

そしてこの不気味な見た目のネズミの死骸はヨーロッパでは不幸の前兆ともいわれているんだ。
ラットキングが不幸の前兆と言われる理由。

それじゃ次はラットキングが不幸の前兆と言われている理由について紹介していこうと思うんだけど、ラットキング現象が初めて発見されたと言われているのは1564年のヨーロッパ。
さすがに今から約500年以上も昔の事だから詳しい資料は残ってないようだけど、現在のドイツ周辺で発見されたと言われているんだ。
さすがに今から約500年以上も昔の事だから詳しい資料は残ってないようだけど、現在のドイツ周辺で発見されたと言われているんだ。

ふんふん。

そしてこの頃のヨーロッパの不幸な出来事と言えばやはりペスト。
14世紀ごろから大流行したペストはわずか数年で人口の60パーセント近くの命を奪い、同時にペストの感染源だと考えられていたネズミはこの頃から諸悪の根源と考えられていたみたい。
14世紀ごろから大流行したペストはわずか数年で人口の60パーセント近くの命を奪い、同時にペストの感染源だと考えられていたネズミはこの頃から諸悪の根源と考えられていたみたい。

あーなるほど。

まぁネズミは元から穀物を食い荒らす忌むべき存在だったみたいだけどね。

そんなネズミを敵対視する情勢でネズミがお互いのしっぽを絡ませた状態の異様な死骸が発見されたらどう思う?

え、キモいとしか……。

いや、まぁそれもあるけれど、やっぱり不気味というか不吉な感じがするでしょ?

あーなるほどね。

というか、このラットキングってどうやったらこうなるの……?
ラットキングはどうやって誕生するのか

それじゃ最後はどうやってラットキングが発生するかについて紹介したいと思うんだけど……。

けど?

実は発生する経緯や理由について何も分かっていません……。

え、そうなの……?

一応、エストニアに住む学者が
「ラットキングはネズミたちの生存本能に起因する事故」
という仮説を立てているみたいだけど、あまり支持はされていないみたいだね。
「ラットキングはネズミたちの生存本能に起因する事故」
という仮説を立てているみたいだけど、あまり支持はされていないみたいだね。

生存本能に起因する事故……?

うん。
実はネズミを含む小型のほ乳類は寒さを防ぐためにお互いに身を寄せ合って固まるという性質があるんだ。
実はネズミを含む小型のほ乳類は寒さを防ぐためにお互いに身を寄せ合って固まるという性質があるんだ。

ふんふん。

つまりこの説は
「泥や汚物などの粘着性のある汚れをまとったネズミが身を寄せ合った結果、偶然からまってしまった」
っていう説だね。
「泥や汚物などの粘着性のある汚れをまとったネズミが身を寄せ合った結果、偶然からまってしまった」
っていう説だね。

えぇ~……?
そんな事ってあり得るのかしら……?
そんな事ってあり得るのかしら……?

まぁ確率はかなり低そうだけどゼロでは無いんじゃないかな。

うーん……。
胴体でくっつくならまだしも、しっぽで絡まってるんでしょ……?
胴体でくっつくならまだしも、しっぽで絡まってるんでしょ……?

実はこの仮説が支持されていないのもソコなんだよ。
実はネズミってしっぽの中にもちゃんと骨があって、なかなかこんな感じにはならないみたい。
実はネズミってしっぽの中にもちゃんと骨があって、なかなかこんな感じにはならないみたい。

なるほど……。
じゃぁなんでこんな事になってんのかしら……。
じゃぁなんでこんな事になってんのかしら……。

それが分からないから皆、首をかしげているんだけどね。

ちなみに他にも
“生まれる前や生まれた直後のしっぽが柔らかい時に絡まったのではないか”っていう説もあるみたいだけど、そんな状態のネズミが生きながらえることは困難だって否定されているみたい。
“生まれる前や生まれた直後のしっぽが柔らかい時に絡まったのではないか”っていう説もあるみたいだけど、そんな状態のネズミが生きながらえることは困難だって否定されているみたい。

あの状態で自然界を生きていくのは無理でしょうね……。

あとは人間によるただの作り物っていう説もあるけどね。

作り物~……?
わざわざネズミの死骸のしっぽを結んでどうしようってのよ……。
わざわざネズミの死骸のしっぽを結んでどうしようってのよ……。

大昔の人がラットキングを作った理由は不明だけど、現代ではマニアックなコレクター相手に自作して販売していた人もいるんだって……。

買うほうも買うほうだけど、売るほうも売るほうね……。
まとめ

以上が不幸の予兆として知られる「ラットキング現象」についてでした。
どうだった?
どうだった?

ん~……。
まぁなんというか珍しい物を見た気はするけれど、物が大量のネズミの死骸だからテンションは上がらなかったわね……。
まぁなんというか珍しい物を見た気はするけれど、物が大量のネズミの死骸だからテンションは上がらなかったわね……。

しかも不幸の前兆と言われている物だしね。

ちなみに余談だけど2013年にはラットキング状態のリス、つまりリスキングも発見されたみたいだよ。


え、マジで……?
ネズミがドロドロに汚れていてくっついてしまうっていうのは何となくイメージできるけど、なんでリスが……?
ネズミがドロドロに汚れていてくっついてしまうっていうのは何となくイメージできるけど、なんでリスが……?

なんでも木から染み出た樹脂が原因だったんだって。

マジか……。本当にそういうこともあるのね……。
ということはネズミキングも本当にあるのかもしれないわね……。
ということはネズミキングも本当にあるのかもしれないわね……。

ネズミキングじゃなくてラットキングね……。
それも不幸の前兆と言われている「ラットキング現象」についてご紹介したいと思いまっす!