

ウェンディゴ……?
なんか聞いたことあるわね。
なんか聞いたことあるわね。

あー、確かに割と名前は有名な精霊だからね。
ゲームなんかにもよく登場してたりするよ。
ゲームなんかにもよく登場してたりするよ。

女神転生シリーズに出てる?

確か登場していたんじゃないかな。
少なくともソウルハッカーズには出ていたと思うけど。
少なくともソウルハッカーズには出ていたと思うけど。

じゃぁそれだわ。

その判断基準もすごいね……。

で、そのウェンディゴの話ってどんな話なの?

このウェンディゴはさっきも言ったとおりインディアンに伝わる精霊の話なんだけど、他の精霊の話ではあまり聞くことの無いような、かなり怖い一面を持っている精霊でもあるんだ。

怖い一面?

なんとウェンディゴに憑りつかれてしまうと、無性に人肉が食べたくなってしまうんだよ……。

おおぅ……。

でもそれって迷信っていうか設定上の話でしょ?

それが実はそうでもない。
なんと人肉が食べたくなる「ウェンディゴ症候群」なんていう病気もあったりするんだよ……。
なんと人肉が食べたくなる「ウェンディゴ症候群」なんていう病気もあったりするんだよ……。

え……。

それじゃさっそく紹介していきまっす!
インディアンに伝わる精霊「ウェンディゴ」

それじゃまずはアメリカ北端に住むインディアン達に伝わるウィンディゴについて紹介していくね。
ウェンディゴは別名「氷の精霊」や「冬の精霊」とも呼ばれている精霊で冬場や寒い地域に現れる精霊なんだ。
ウェンディゴは別名「氷の精霊」や「冬の精霊」とも呼ばれている精霊で冬場や寒い地域に現れる精霊なんだ。

ふんふん。

ただ、ウェンディゴは精霊といっても害や悪意を持った精霊で、その姿は「墓場から掘り出された白骨死体」のような姿をしているらしい。

具体的だけど、普段の生活からかけ離れすぎていてあんまり想像できないんだけど……。

イメージとしてはこんな感じかな。


おーぅ……。

あとは「冬の精霊」と呼ばれているだけあってトナカイの様な姿で描かれる事も多いみたいだね。

あー。こっちはかっこいいカモ。
でも、どっちにしても死霊系の精霊ねぇ。
でも、どっちにしても死霊系の精霊ねぇ。

で、このウェンディゴが人間をバリバリ食べちゃうって話?

いや、ウェンディゴは直接人間に危害を加えることはないんだって。

え?

ウェンディゴの標的は1人旅をしている人なんだけど、旅人の背後に忍び寄って「後ろに誰かがいるような気配」を感じさせるんだって。

ふんふん。

ただ、旅人はいくら素早く振り返ってもウェンディゴを見ることはできなくて、いつまでたっても気配だけを感じ続けるせいで徐々に精神的に弱っていくんだよ。
そして数日が経過して、旅人の精神的に限界になった頃を見計らって、ウェンディゴは聞こえるか聞こえないかギリギリの声で旅人に話かけるんだ。
そして数日が経過して、旅人の精神的に限界になった頃を見計らって、ウェンディゴは聞こえるか聞こえないかギリギリの声で旅人に話かけるんだ。

……。

え……?
それで……?
それで……?

え、それだけだよ。
その嫌がらせのような行為が延々と続くんだって。
その嫌がらせのような行為が延々と続くんだって。

じ……地味すぎる……。
食人がどうのこうのって言うから、もっと怖い話かと思ったんだけど……。
食人がどうのこうのって言うから、もっと怖い話かと思ったんだけど……。

いや、でも常に背後に誰かがいるような気がして、しかもかすかに声が聞こえてくるっていうのは、かなりキツい物があるんじゃないかな……。

まぁそれはそうだけど……。

じゃぁ最初に言っていた「ウェンディゴに憑りつかれたら人間が食べたくなる」っていう話はどこいったのよ。
ただ、背後で嫌がらせを受けているだけじゃん。
ただ、背後で嫌がらせを受けているだけじゃん。

それはこの後の症状だね。
ウェンディゴに憑りつかれた人は次第に「自分がウェンディゴになってしまう」という妄想や幻覚に襲われるようになるんだ……。
ウェンディゴに憑りつかれた人は次第に「自分がウェンディゴになってしまう」という妄想や幻覚に襲われるようになるんだ……。
人が食べたくなる恐ろしい病「ウェンディゴ症候群」

それじゃ次はウェンディゴではなくウェンディゴ症候群について紹介していくけれど、一昔前にはウェンディゴを信じるインディアンの中に「自分がウェンディゴに変化していっている」とか「すでに内蔵は凍り付いてしまっている」といった妄想に憑りつかれてしまう人がたびたび現れたんだ。

それがウェンディゴ症候群?

そう。
最初は食欲の低下や悪寒といった風邪のような症状なんだけど、次第に今まで行えていた日常生活が送れなくなり、通常の食事が食べれなくなると同時に周りの人間が食糧に見え始めるんだって……。
最初は食欲の低下や悪寒といった風邪のような症状なんだけど、次第に今まで行えていた日常生活が送れなくなり、通常の食事が食べれなくなると同時に周りの人間が食糧に見え始めるんだって……。

うへぇ……。

ウェンディゴ症候群になってしまった人は、最初のうちはウェンディゴにならないように恐怖を感じながらも欲望を抑えるみたいだけど、次第にそう状態(ハイテンション)とうつ状態(ローテンション)を繰り返して、最終的には欲望を抑えられずに仲間を襲って食べるという人もいたらしいんだ。

うわぁ……。

まぁ、ただインディアン達の中ではこんな状態になったら「ウェンディゴに憑りつかれた」として、拘束した上で処刑する事が多かったみたいだけどね。

それはそれでキツいわね……。

でも、そのウェンディゴ症候群っていうのは一体何なの?
超常現象なの?それとも一種の病気なの?
超常現象なの?それとも一種の病気なの?

んー。一応、科学的に分析すると医学上では精神病っていう分類になっているみたいだね。
それもウェンディゴを知っている、もしくは信仰している地域にしか発症しない病気だから文化依存症候群とも言われているみたい。
それもウェンディゴを知っている、もしくは信仰している地域にしか発症しない病気だから文化依存症候群とも言われているみたい。

文化依存症候群?

国とか地域特有の精神疾患の事だよ。
逆に言うとウェンディゴを知ってしまっているから発祥する病気とも言えるね。
逆に言うとウェンディゴを知ってしまっているから発祥する病気とも言えるね。

ちなみに直接的な原因はビタミン不足ではないかとも言われているんだ。

え?どういう事?

実はビタミンが不足すると精神状態に変調が起きやすくなるんだけど、インディアン達が暮らすような北アメリカの冬は食糧が乏しくなりがちで、栄養失調になる事も多々あったんだ。

あー。そういえば冬の魔物って言ってたもんね。
だから冬にしか現れなかったのか。
だから冬にしか現れなかったのか。

そそ。
そして空腹のあまり錯乱して「人肉でもいいから何か食べたくなる」という状態になっているところで、ウェンディゴの話が加わって「ウェンディゴ症候群」なんて呼ばれるようになったみたいだね。
そして空腹のあまり錯乱して「人肉でもいいから何か食べたくなる」という状態になっているところで、ウェンディゴの話が加わって「ウェンディゴ症候群」なんて呼ばれるようになったみたいだね。

つまり最大の敵は空腹だったと……?

まぁ可能性としてはゼロじゃないかな。
実際に大量のアルコールを飲ませたり、栄養豊富な食事やビタミンを摂取したら治る場合もあるそうだよ。
実際に大量のアルコールを飲ませたり、栄養豊富な食事やビタミンを摂取したら治る場合もあるそうだよ。

割と簡単な対処法ね。

冬に栄養豊富な食事があればそうなんだけどね。

あと、そもそもウェンディゴ症候群自体が都市伝説ではないのかっていう話もあるけどね

え、それを言い出したら今までの話が全部ひっくり返っちゃうじゃないの……。
まとめ

以上が憑りつかれると人肉を食べたくなる精霊「ウェンディゴ」についてでした。
どうだった?
どうだった?

うーん。
ウェンディゴ自身は普段は旅人に嫌がらせをする程度なのに、憑りつかれたとたん人肉が食べたくなるっていうギャップに少し違和感を感じたかなぁ。
ウェンディゴ自身は普段は旅人に嫌がらせをする程度なのに、憑りつかれたとたん人肉が食べたくなるっていうギャップに少し違和感を感じたかなぁ。

あー。確かにね。
ただ、インディアンって一口にいってもオジブワ族やクリー族、イヌー族、アルゴンキン族といった様々な民族がいて微妙に設定も違うところもあるみたい。
ただ、インディアンって一口にいってもオジブワ族やクリー族、イヌー族、アルゴンキン族といった様々な民族がいて微妙に設定も違うところもあるみたい。

普段は旅人にちょっかいをかけるだけだけど、自然を破壊する人間は普通に食べるっていう一面もあったりするらしいし。

ふーん。

でもまぁ私は毎日のようにちゃんとアルコールを接種しているからウェンディゴ症候群にはならなさそうね!

確かにウェンディゴ症候群にはならないだろうけど、それって下手をすると別の病気になるんじゃないの……?

うっ……。
それもインディアンに伝わる「ウェンディゴ」についてご紹介していきたいと思いまっす!