

ん?
ハロウィンの話?
ハロウィンの話?

いや、ハロウィンとは関係ないよ。
今は「ジャック・オー・ランタン = ハロウィン」っていうイメージが定着しているけれど、ジャック・オー・ランタンは元々、ケット・シーとかと同じようにアイルランドに伝わる幽霊の話なんだよ。
今は「ジャック・オー・ランタン = ハロウィン」っていうイメージが定着しているけれど、ジャック・オー・ランタンは元々、ケット・シーとかと同じようにアイルランドに伝わる幽霊の話なんだよ。

あ、そうなんだ。

しかも、実はジャック・オー・ランタンは元々は人間だったり、カボチャではなくカブだったりと以外と知られていない話も多いんだ。

え、カボチャじゃなくてカブ……?

それじゃ早速紹介していきまっす!
ジャック・オー・ランタンの怖い話と誕生の秘話

それじゃ、まずはアイルランドに伝わるジャック・オー・ランタンの話について紹介していくね。

アイルランドには昔、「ジャック」という男性がいたんだ。
そしてそのジャックはずる賢い上に乱暴者で常日頃から悪い事ばかりしている人物だったんだ。
そしてそのジャックはずる賢い上に乱暴者で常日頃から悪い事ばかりしている人物だったんだ。

ふんふん。

そんなジャックはハロウィンの夜に地獄からやってきた悪魔とばったり出会ってしまう。

そして悪魔はジャックの魂を奪おうとしたんだけど、ジャックは悪魔に
「最後にもう一度酒を飲ませてくれ!そうしたら魂をやる!」
とお願いしたんだ。
「最後にもう一度酒を飲ませてくれ!そうしたら魂をやる!」
とお願いしたんだ。

すると悪魔はジャックのお願いを聞き入れて、ジャックと一緒にお酒を買いに行くんだ。

え、悪魔が意外とやさしい……。

そして酒場に到着するんだけど、悪魔は人間界のお金なんて持っていなかった。
そこで悪魔は金貨に化けてお酒を買おうとするんだ。
そこで悪魔は金貨に化けてお酒を買おうとするんだ。

ちょ……。
悪魔が健気すぎる……。
悪魔が健気すぎる……。

ただ、悪魔が金貨に変身した瞬間に、ジャックは十字架をコインに押さえつけて、十字架と一緒に自分の財布の中に放り込んでしまうんだ……。

え……。ひどくね……?

そして財布の中で身動きが取れなくなった悪魔は
「10年間はお前の魂を取らないから解放してくれ」
と頼んで、やっとの思いでジャックから解放してもらう。
「10年間はお前の魂を取らないから解放してくれ」
と頼んで、やっとの思いでジャックから解放してもらう。

いつの間にか立場が逆転してる……。

そして時は過ぎて10年後。
悪魔は再び魂を奪うために、ジャックの前に現れるんだ。
悪魔は再び魂を奪うために、ジャックの前に現れるんだ。

そしてジャックは慌てながらも
「最後にあの木になっているリンゴを食べさせてくれ!そうしたら魂をやる!」
と交渉を持ちかける。
「最後にあの木になっているリンゴを食べさせてくれ!そうしたら魂をやる!」
と交渉を持ちかける。

あ、フラグ……。

それを聞いた悪魔はリンゴを取るために木に登り始めるんだけど、一方でジャックは悪魔が木に登ったところを見計らって、隠していたナイフを使って木に十字架を刻み込んだんだ。

相変わらず酷い……。

そしてリンゴの木から降りれなくなった死神は
「もう二度とお前の魂を取らないから十字架を消してくれ」
と頼むんだ。
「もう二度とお前の魂を取らないから十字架を消してくれ」
と頼むんだ。

悪魔が可哀そうになってきた……。

そしてジャックは悪魔に魂を奪われる事無く、無事に寿命を全うできたんだ。

ん?
でも、この話だとランタンが出てきてないわよね?
でも、この話だとランタンが出てきてないわよね?

話には当然まだ続きがある。
ジャックがしっぺ返しを食らうのはここからさ。
ジャックがしっぺ返しを食らうのはここからさ。
天国にも地獄にも行けなくなってしまったジャック

それから長い年月が経ち、ジャックは寿命で命を落とすんだけど、今までさんざん悪い事をしていたジャックは当然ながら天国に入る事を許されなかったんだ。

まぁそうよね。

そこでジャックは仕方なく地獄へ向かうんだけど、そこで生前に騙した悪魔に出会うんだ。

お、因縁の再会。

ジャックは観念して
「俺を地獄へ連れて行くんだろう。さぁ連れて行けばいいさ」
と言うんだけど……。
「俺を地獄へ連れて行くんだろう。さぁ連れて行けばいいさ」
と言うんだけど……。

だけど?

ジャックは悪魔に
「おまえの命は魂は取らないと契約した。だから地獄へ連れて行くことはできない。」
と言われてしまうんだ。
「おまえの命は魂は取らないと契約した。だから地獄へ連れて行くことはできない。」
と言われてしまうんだ。

え?つまり?

つまりジャックは天国にも地獄にも行けず、あの世とこの世の間で身動きが取れなくなってしまうんだ……。

うわぁ……。
でも、自業自得よね……。
でも、自業自得よね……。

そして行き場所を失ったジャックは悪魔に自分はどうしたらいいのか尋ねるんだけど、悪魔も当然分からない。

途方に暮れたジャックはひとまず来た道を戻ろうとするんだけど、その道は自分の足元すら見えないぐらいの漆黒のような闇に包まれていていたんだ。

ほう。

そこでジャックは悪魔に
「何でもいいから明かりをくれ!」
と頼み込んむ。
「何でもいいから明かりをくれ!」
と頼み込んむ。

そして悪魔から小さな地獄の炎を分けてもらうんだ。

え、分けてあげるんだ……。
この悪魔、やさし過ぎない……?
この悪魔、やさし過ぎない……?

ただ、地獄の炎は本当に小さい炎だったからすぐに消えそうだった。
そこでジャックは道端に落ちていたカブを拾い、中をくり抜いて中に炎を入れて簡単なランタンを作ったんだ。
そこでジャックは道端に落ちていたカブを拾い、中をくり抜いて中に炎を入れて簡単なランタンを作ったんだ。


ああ、ここでランタンが出てくるのか。

そう。
そして天国にも地獄にも行けなくなったジャックは、今もこの世とあの世の狭間を彷徨っているというわけ。
そして天国にも地獄にも行けなくなったジャックは、今もこの世とあの世の狭間を彷徨っているというわけ。

ちなみにこれがカブで作られた伝統的なジャック・オー・ランタン。


怖っ!
カボチャより断然怖っ!
カボチャより断然怖っ!
なぜカブで作られたジャック・オー・ランタンがカボチャに変わったのか

そうえいば、ジャック・オー・ランタンがなんでカブからカボチャになったの?

その理由は1800年代まで遡るんだけど、そもそもジャック・オー・ランタンの話は1800年代にアイルランドからアメリカに伝わったといわれているんだ。

ふんふん。

1800年代のアイルランド人の主食はジャガイモだったんだけど、丁度その頃にジャガイモの疫病が発生して殆どのジャガイモが枯れてしまい、ジャガイモ大飢饉と呼ばれる飢饉が発生。

そしてアイルランド人は新天地を求めてアメリカに渡るわけだけど、その時にジャック・オー・ランタンの話も一緒にアメリカに伝わったんだ。

あ、そうなんだ。

しかし、当時のアメリカではカブはかなりマイナーな野菜で、簡単に手に入らないどころか、市場でもまず見かける事が無いような野菜だったんだ。

一方でアメリカではカボチャは有名な野菜で、手に入りやすい上に加工もし易いという理由から、カボチャを使うようになったんだよ。

へー。
つまりカブが無かったからカボチャを代用したって事か。
案外単純な理由だったわね。
つまりカブが無かったからカボチャを代用したって事か。
案外単純な理由だったわね。

「カブが無いならカボチャを使えばいいじゃない!」って事だね。

つまんないから。

うっ……。
まとめ

以上がジャック・オー・ランタンの誕生の秘話についてでした。
どうだった?
どうだった?

んー……。
永遠に現世とあの世を彷徨い続けるっていう部分は怖いけれど、どちらかというと悪魔のやさしさの方がインパクトがあったかな……。
永遠に現世とあの世を彷徨い続けるっていう部分は怖いけれど、どちらかというと悪魔のやさしさの方がインパクトがあったかな……。

あー。わかる……。
でも、永遠に彷徨い続けないといけなくなるっていうのは、ある意味、最大の復讐でもあるんじゃない?
でも、永遠に彷徨い続けないといけなくなるっていうのは、ある意味、最大の復讐でもあるんじゃない?

そういえば地球が爆発したら、やっぱり幽霊とかって消えるのかしら。
それとも宇宙でも彷徨い続けるのかしら。
それとも宇宙でも彷徨い続けるのかしら。

流石にそれはちょっと分からないかな……。

ちなみに、ジャックは天国と地獄のどちらにも行けなくなったけど、現実では空港から出ることが出来ず、どこへも行けなくなった人もいたりします。
興味があったらこっちも見てね!
興味があったらこっちも見てね!

ああ、この人か……。
まさかジャック・オー。ランタンと並べて語られてるとは思ってもみないでしょうね……。
まさかジャック・オー。ランタンと並べて語られてるとは思ってもみないでしょうね……。
それも、以外と知られていないジャック・オー・ランタンの怖い話と誕生の秘話についてご紹介していきまっす!